1983年11月号(306号)

ハヤカワSFマガジン306号表紙
(C) 早川書房
『今月号は私にとっては「不作」の一言につきます。私の趣味は海外作品中心なのですが、全く知らない名前のオンパレード。これだけで嫌気がさします。
今回、せっかくの機会なので斜め読みしてみましたが、ちっとも面白くなかった。もちろん、これは趣味の問題なので、ファンタジーにはまっている人なら逆のことを感じるかもしれません。あくまでも私としての感想です。』

こんなふうに好き勝手なことを各いてから早くも2年以上たちました。
ページ見直しのついでに海外作品だけ再度読み直してみてビックリ!おもしろいんです!

好みってものは人それぞれ異なるだけでなく、同じ人間でも時によって大きく変わるということを実感してしまいました・・・

で、せっかく読み返したので、海外3作品について簡単に紹介します。

いずれも亡霊談なのですが、全て料理の仕方が異なります。「火がともるとき」は、ニューヨークのアパートに居を構えた新婚夫婦と、7年前にその部屋でなくなった舞台女優の交流(?)談。亡霊の観点でお話が進みます。主人公が死者であるということを除くと、優しい愛に満ちた全くの通常小説です。

一方「さきもり」は純粋なホラー小説です。映画「13日の金曜日」に例えれば『背後からジェイソンが忍び寄っていることに気付かずにテレビを見ていて、ふと振り返ると・・・』といった種類のホラー感覚が味わえます。

「ランデブー」は上記2作品の中間的な味わいを持っています。結末よりも、むしろ脇役の老婦人の後日談の方がおもしろく感じました。

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書評等のコーナーでは、懐かしい題名をいくつか見つけました。その中のひとつは、半村良さんの「太陽の世界」シリーズ(文庫版)です。伝説のムー大陸を舞台に、帝国の興亡を描く大河小説で、たしか、ムー1000年の歴史を100冊で語る、半村良のライフワークというふれこみで始まったはず。

私はハードカバーの方を購入・愛読しましたが、十数冊を重ねても最初の100年も経過しない状態で「これってホントに終わるんだろうか?」などと心配したことを思い出します。

さらに、その後ばったりと出版が途絶え、何かトラブルでもあったのか、それとも執筆の気力をなくされたのか分からないまま15年が過ぎました。結局、作者が亡くなられたので未完結のシリーズとなりましたが、なかなか面白いので、そのうちストーリーを御紹介します。

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実は、掲載作品で一番面白かったのは、表紙内側の三和銀行の広告小説でした。たまたま2週間ほど前にも、ネットニュース(fj.rec.sf)で「結構よくできた小説だった。誰が書いていたのだろうか?」という投稿を見かけました。私も同感。この頃の銀行さんって余裕があったんですね(これは、ほめことば)。


全掲載内容
コンテンツ
作者
ページ
表紙イラストレーション 鶴田一郎
表紙
広告 三和銀行の連載小説広告「みどりはエスパー第17回
-
表紙内側
巻頭言
-
1
1
目次
-
2
3
石原博士のSF研究室(32)
 恒星間・衝撃推進システム特論 その5
 ビームの径が帆より大きくなってしまった時の計算
石原藤夫 画:佐藤道明
 協力:須賀隆 写真:加藤庸二
4
5
石原博士のSF研究室(32)
 特別付録 Part2 石原博士のSF研究室大公開!
石原藤夫 画:佐藤道明
 協力:須賀隆 写真:加藤庸二
6
7
(連載第45回)野田昌宏のセンス・オブ・ワンダーランド
 スペースシャトルも無事上がったところで、今回は宇宙開発関係者の
自慢料理の数々を紹介。”食在宇宙”というわけで、非常に凄まじいもの
もありますが、一切責任はとりませんので、ぜひお試しあれ。
野田昌宏 画:加藤直之
8
11
フォトレポート[今月のSFイベント]
 第22回日本SF大会 DAICON IV、クライネ・ローコン、
 グイン・コン1、海外作家来日ラッシュ!
-
12
15
(連載第12回)SPACE ILLUSTREK
 多彩の地:ジュリアン・メイより、
 鮮新世リース環状山に位置する〈船の墓場〉
イラスト:錦織正宣 文:森田繁
16
16
(連載第10回)引き潮のとき
眉村卓 画:佐治嘉隆
17
30
広告 新時代社の日本SF年鑑
-
31
31
<エッセイ>机に向かって 眉村卓 画:横山宏
32
34
SF SCANNER
 Mall World(モール・ワールド) by
 Somtow Sucharitkul(ソムトウ・スチャリトクル)
大野万紀
35
35
TR4989DA 神林長平 画:岩淵慶造
36
53
*ファンタジー特集* ランデブー[Rendezvous] ジョン・クリストファー
訳:伊藤典夫 画:山野辺進
54
61
*ファンタジー特集* 猫の墓 田中文雄 画:深井国
62
77
*ファンタジー特集* さきもり[The Frontier Guards] H・R・ウェイクフィールド
訳:伊藤典夫 画:天野嘉孝
78
83
*ファンタジー特集* ママ、おうちがもえているよ 難波弘之 画:横山宏
84
100
SF SCANNER
 Pawn of Prophecy(ベルガリアード物語)
 by David Eddings(デイヴィッド・エディングス)
泉本和
101
101
第9回「ハヤカワ・SFコンテスト」入選発表
 入選作:該当作なし 努力賞:惑星(ジェネシス)by 内藤淳一郎
 参考作:ガラス細工のプライヴェイト・アイby 香野雅紀、
     複眼の怒り by 生成順次
選考:眉村卓、石原藤夫、伊藤典夫
102
111
中継ステーション
 恐怖と歓喜のSF大会初体験記
天野嘉孝
112
112
(連載第4回)おもちゃの兵隊の宇宙創造
 SFゲームへの招待 トラベラー宇宙
安田均
113
119
(連載第2回)SF珍盤アワー
 伊福部昭のSF特撮映画サウンドが流れるとき、
子供時代へのタイム・トラベルが始まる………
門倉純一
120
120
コミック 天界の城(3回分載パート2) 佐藤史生
121
136
広告 ツクダホビー
 ガンダムシリーズ(ゲーム:各4,000円)
、ザブングルシリーズ(ゲーム:各3,000円〜3,500円)
、マクロスシリーズ(ゲーム:各3,000円〜3,500円)
-
137
137
(2回分載パート2)眼狩都市 野阿梓 画:めるへんめーかー
138
169
石原博士のSF研究室(32)
 恒星間・衝撃推進システム特論 その5
 ビームの径が帆より大きくなってしまった時の計算
石原藤夫 画:佐藤道明
 協力:須賀隆 写真:加藤庸二
170
175
サイエンス・トピック
 超・超高層ビル
池見照二 画:佐治嘉隆
176
177
今月のSFイヴェント
 第22回日本SF大会 DAICON IV、クライネ・ローコン、
 グイン・コン1、URACON II、ジョン・ブラナー来日!、
 A・B・チャンドラー来日!
池、滝野光史、上、菱田嗣久、今、
宮崎慎哉(明治学院大学SF研)、
後藤浩文、金子、山口、上川正尊、
山本孝一
178
184
お知らせ ’83三省堂ストーリーコンテスト結果発表
 主催:三省堂書店 協賛:早川書房
 入選:カメレオン(作:奥田哲也)
-
185
185
SFレビュウ 水鏡子 他
186
193
今月のブックガイド 星敬
194
195
てれぽーと
-
196
199
世界SF情報
 キャンベル記念賞受賞作(ヘリコニアの春:ブライアン・W・オール
 ディス)、ハインライン新作を完成(ヨブ)、
 第一回サターン賞()2010年兎ちゅの旅2 他)
島田武
200
200
広告 早川書房の出版本
-
201
208
広告 ハヤカワ・ミステリ・フェア
-
209
209
地球の裔 飛浩隆 画:野中昇
210
220
リーダーズ・ストーリー  講評
選・評:星敬
221
221
リーダーズ・ストーリー  投稿小説 宗教の時代 作者:米岡正紀
222
223
*ファンタジー特集* 火がともるとき[The Fire When It Comes] パーク・ゴドウィン
 訳:山田順子 画:天野嘉孝
224
270
お知らせ SFマガジンバックナンバー
-
271
271
編集後記
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272
272
広告 世界幻想文学大系
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表紙内側
広告 大塚製薬 カロリーメイト、ポカリスエット
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裏表紙
凡例 :小説   :書評、SF関連の話題等   :投稿小説
   
:コミック :SF周辺の話題(アート、音楽、映画等)
   
:投稿   :早川書房からのおしらせ等
   
:広告