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ハヤカワSFマガジン298号表紙
(C) 早川書房
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掲載作品はあまり夢中になれませんでしたが、読み返してみたら、いくつか面白い記事がありました。
1つは、サイエンス・トピックで、我が国初の実用通信衛星が打ち上げられたというニュースです。光ファイバー通信と並ぶ、21世紀の通信手段だと紹介されています。
私なんかこの頃は光ファイバーという言葉さえ知りませんでしたが、17年も前から注目されていたんですね〜。
2つ目は連載企画のSFセミナーで、今月はソ連のSF作家エフレーモフの作品、「アンドロメダ星雲」と「丑の刻」の解説です。どちらも、「真の」社会主義が発展してユートピアが実現した未来を舞台にしたお話です。
題名は有名だし、「丑の刻」の方は私も早川さんのハードカバーを持ってるんですが、最初の10ページ以降に進めずにいます。
「真の」社会主義と冠頭詞を付けたのは、解説によれば、エフレーモフは、ソ連社会を「真の」社会主義だと思っていなかった、という事情によります。
それにしても、この当時は、ソ連がなくなるなんて、よほど先の見える人か、いいかげんな事を平気で話す人以外は、誰にも想像できないことでした。また、時の流れを感じてしまいました。
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今月の海外作品は3本。冒頭で書いたように「これは面白いっ!」と膝を打つようなものはなかったのですが、かといって「つまらん!」と切り捨てるほどでもなし、ほどほどの作品ばかりを拾ってきたという感じです。
まず、「シッター」は近未来の田舎町を舞台にした物語。年老いた高校理事長の目を通して、町の情景、子供たちの姿、過去の思い出、古くからの友人、そして、この町に住みつき、子供たちの世話をして暮らす宇宙人などが、シマックらしい情感あふれる筆致で描かれます。
「巣」は、人類が「育種党」と「機械党」に分かれて覇権を争うというシリーズの第一作のようです。本編は「育種党」の大尉が、小惑星内部に巣を穿って生活する共生生命体の秘密を持ち帰ろうとする、というストーリーで、奇妙な共生対社会の描写は面白いのですが、結末が「尻切れトンボ」の感じで、ちょっと物足りないのが最大の欠点です。
最後の「ミサイルと星と献立」は、地球を助けるためにやってきた宇宙人たちを、無知な村人が喰ってしまうという、ブラック・ユーモアSF。
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最後に、どうでもいいことですが、今月号前後で連載物の通番がおかしくなっています。例えば、SFセミナーは、第4回が飛んで、5月号の第3回からいきなり7月号の第5回に進化しています(6月号には掲載なし)。たんなるミスでしょうか?それとも深いわけがあるのでしょうか?謎は深まるばかり・・なんちって |