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ハヤカワSFマガジン295号表紙
(C) 早川書房
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作品で一番気に入ったのは、「天国にあと一歩」です。宇宙人のゴーストタウンを見つけた宇宙移民団。彼らは、肥沃な土地に恵まれたこの地に住み着くのですが、時折、不思議な事件が起こります。その理由は・・・、というお話。
これ以上書くとネタバレになるのでやめます。
この他の海外作品は今ひとつでした。
簡単に紹介すると、「兄弟」は近未来の田園作家のモノローグ。農場を捨てて宇宙に飛び出した双子の兄を回顧するというお話です。シマックらしいノスタルジックなゆったりした作品ですが、今ひとつぴんとくるものがありませんでした。
「大赤点の夢」はこれも近未来、「システム」によって完璧にかつ快適に管理された社会に暮らす男が主人公。自由(またはその他の何か)への脱出がテーマかと思われるのですが、何が言いたいのかよく分かりません。
日本人作家の作品もちょっとだけ目を通しましたが、それ程夢中にはなれませんでした。
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今月号の目玉記事は、ハインラインの来日です。奥様と二人でノルウェー豪華客船での(多分)世界周遊旅行の途中、横浜に寄港されたようです。
「プライベートな旅なので少数の友人以外には会いたくない」という氏の強い希望により、事前にマスコミに知らせることができなかったとのこと。
旧知の矢野徹さんが面会され、氏との会話などを記事にされていますが、とても70歳を超えると思えない元気な声が聞こえて来るようです。
「執筆は手書きか?タイプライターか?」という質問には「日本ではまだ手書きで書いているのか?」と逆に驚かれたとのこと。氏自身は、ワープロを使って執筆、今後はパソコンを使用するということでした。
昭和58年当時、日本では一部のマニアがパソコンを使い始めた時代でした。私のアパートの部屋にもPC8001 が置いてありましたが、市販のソフトなんて殆どなく、必要なツールは自分で作るのが常識だったと思います。お値段も、本体とFD装置、プリンタ、カセットデッキ等、合わせて新車が買える値段でしたから、よほど興味がないと無縁の世界でした。
そんなこと考えると、日米情報格差とかいうのは、17年前には既に歴然としてて、単に先が見える社会リーダーがいなかっただけなんですね。 |