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ハヤカワSFマガジン290号表紙
(C) 早川書房
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8月号と9月号、2回に分けての、ヒューゴー賞・ネビュラ賞特集です。今月号は、「ナイト・フライヤー」の後編と「みっともないニワトリ」の2遍。「みっともないニワトリ」は、絶滅したはずのドードー鳥がアメリカの片田舎で生きていた、という設定のお話。この作品は結構気に入ったため、ストーリーを覚えていました。「ああ、ここで読んだのか」と懐かしい気持ちです。「ナイト・フライヤー」については、8月号の方で(気が向いたら)ご紹介します。
「みっともないニワトリ」だけでなく、この号あたりから、だんだん思い出が甦ってくるようです。
10月号の「レダ」最終回を見た時にも、せっかくだから1回ぐらい読んでみようか、と思いつつ、結局、読まないままに連載終了を迎えたことを思い出しました。また、これも10月号で終了した、巻頭イラスト「DIMENSION 0」、霜月象一さんの独特の絵柄で毎号を飾ってくれていました。
SFマガジンを惰性のみで買い続けていた最後の数年から抜け出し、毎号の発売を楽しみにしていた時代に、近づいているようです。まるでタイムトラベルしているように、わくわくし始めまています。
さて、今月1番のお薦めは、ジェイムズ・P・ホーガンの「かくて光あり」。SFではよくある、旧約聖書を題材にした世界創造裏話です。
この手の話は、伏線があらわに見えてしまって結末の想像がつき、途中でしらけた気分になることも、多々あるのですが、ホーガンは最初に世界創造話であることをはっきり見せています。その上で話を軽妙に続け、最後に意外な結末で驚かせてくれます。
結末を明かすと、読む楽しみを奪ってしまうのでやめますが、お話は、宇宙創造会社の GOD (General Operation Directer:事業本部長)が、WORD (Works Order Review Document:施工仕様書)を読んでいる場面から始まります。「はじめに言葉ありき」、というわけですね。
こんな、にやっとするような言葉遊びから始まり、『知性を持った人類が存在する宇宙の創造』という、これまで多くの宇宙創造を手がけて来た事業本部長にとっても初めての試みが始まります。この計画、あちこちの監督局役人から規制上の問題を指摘され、そのたびに大修正を余儀なくされ、どうなることかハラハラしますが、最後に大どんでん返しで締めくくります。
この人、長編も面白く、軽く楽しく読めるので、好きな作家の一人です。1970年代後半に現れた作家ですから、今後もSFマガジンに登場すると思います。その時は、長編についてもご紹介したいと思います。 |