1982年5月号(286号)

ハヤカワSFマガジン286号表紙
(C) 早川書房
今月から(時間の流れに沿って表現すると「今月まで」)巻末広告が、ソニーのビデオデッキに変わりました。昔懐かしいβ方式のビデオで、録画(留守録が1回分可能)・再生だけの単純なものですが、定価が15万8千円。

当時、私は、多分これの2世代ぐらい前の型を使っていました。当時、ビデオデッキはまだ高級品でしたが、残業続きのおかげでカネには苦労せず、使うヒマもないので、「オモシロそうだ」という理由だけで、電球を買いに行った店頭で衝動買い。カール・セーガンの「コスモス」を全放送分録画したことを覚えていますが、あのテープはどこへ行ったやら。もっとも残っていても、βデッキなんてその辺にありそうもないので役にはたちません。

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外国小説の掲載は3作品。ラリイ・ニーヴンの「よけいなお世話だ」は、地元ギャングと抗争中の私立探偵のアパートに奇妙な異星人が現れるお話。コメディ風味の作品です。

これも楽しく読めましたが、私の好みとしては、キャサリン・マクレインの作品の方がお薦めです。とある惑星での異星人とのファーストコンタクトものです。

ジョン・スラデックの作品は、非常に実験的な小説です。タイトル通り「不安検出書」という、たくさんの質問が並んでいて、回答欄まである、調査書類そのものです。一見しただけでは、これが小説であるということにも気付かないでしょうし、これをSFと認めるにはかなりの想像力を必要とします。

これを読んで(?)いて思ったのですが、昔のSFマガジンって、こういう実験的な雰囲気が結構あったような気がします。「分かるものなら読んでみろ!」という意気込みがあった。それがいつの頃からか、徐々に「読者にやさしい」雑誌に変わっていったような気がします。

これは決してSFマガジンだけの現象ではなくて、20年ぐらい前から、世の中全体が、「やさしい」社会を目指して進んでいるような気がする。ホルモンバランスの異常による女性化現象あたりと何か関係があるのかな〜 そんなことを考えてしまいました。


全掲載内容
コンテンツ
作者
ページ
表紙イラストレーション 加藤直之
表紙
広告 三和銀行の小説広告
 「優・良・可、そして(優)」
-
表紙内側
内表紙
-
1
1
目次
-
2
3
SF New Generation (第4回)大原まり子
-
4
7
(連載第9回)スペース・クラフト・ショップ
 ソ連の月計画
 月への一番乗りを目指す米ソの熾烈な競争は、
 アポロ11号の月着陸成功で幕を閉じた。
 無念の涙をのみ、一切を語らぬソ連。
 今回は謎に包まれたソ連の月計画を解明する。 
江藤巌
 画:横山宏、田中精美
8
15
DIMENSION O 舞い舞い イラスト:霜月象一
16
16
- 調査船報告3 - 日没前に発進せよ
光瀬龍 画:金森達
17
32
広告 早川書房の出版本
 栗本薫フェア:グイン・サーガ・シリーズ1〜10 他
-
33
33
よけいなお世話だ ラリイ・ニーヴン
 訳:小尾芙佐 画:桜井
34
54
SF SCANNER
 Starfinder(スターファインダー)
 by Robert F. Young(ロバート・F・ヤング)
大野万紀
55
55
不安検出書 [ANXIETAL REGISTER (B)] ジョン・スラデック
 訳:野口幸夫
56
61
時の囚人 亀和田武 画:天野義孝
62
78
SF SCANNER
 ESBAE:A Winter's Tale(ある冬の物語)
 by Linda Haldman(リンダ・ホールドマン)
泉本和
79
79
特別読み物・中国の科学ファンタジイ
 のんちゃんと電子頭脳
遅叔昌
80
85
石原博士のSF研究室(15)
 <磁場レンズ型ラムジェット>あの手この手
石原藤夫 画:宮武一貴
86
91
(連載第27回)野田昌宏のセンス・オブ・ワンダーランド
 大寒波も飛行機事故も踏み越えて
 あこがれのSOCに会いに行ったのだ!
野田昌宏 画:加藤直之
92
96
世界SF情報
 フィリップ・K・ディック逝く
 1981年のアメリカSF出版界
 (アメリカのSF出版点数は2年連続で減少)
 D&D、「悪魔の仕業」と批難浴びる
 (RPG「ダンジャンズ&ドラゴンズ」が加州キリスト教
  団体から「邪悪」「オカルト」等の批難を受けている)
 作家ニュース
 (大々的に報道された「カール・セーガンのSF小説」
  は未だに執筆始まらず)
島田武
97
97
サイエンス・トピック
 大型通信衛星の波紋
池見照二 画:島津義晴
98
99
SF New Generation (第4回)大原まり子
-
100
105
(連載第9回)スペース・クラフト・ショップ
 ソ連の月計画
 月への一番乗りを目指す米ソの熾烈な競争は、
 アポロ11号の月着陸成功で幕を閉じた。
 無念の涙をのみ、一切を語らぬソ連。
 今回は謎に包まれたソ連の月計画を解明する。 
江藤巌
 画:横山宏、田中精美
106
112
(連載4回)イラスト・ファンタジイ
 竜の絃
構成・文:たかくらゆき
画:加藤直之
113
119
(連載4回)FANTASY A LA CARTE
 影とのおつきあい
白鳥麗
120
120
(連載コミック)銀の三角
 第三部(六)ノヴァ
萩尾望都
121
136
(連載15回)我らが安息の日々 鏡明 画:岩淵慶造
137
153
異星の生贄 キャサリン・マクレイン
 訳:岡部宏之 画:横山宏
154
181
安田均のアメリカSF情報(5)
 ロール・プレイ・ゲームとは
 ディックの『宇宙の眼』なのだ
安田均
182
187
SFレビュウ 森下一仁 他
188
193
今月のブックガイド 星敬
194
195
てれぽーと
-
196
199
広告 早川書房の出版本
-
200
209
Sci-Fi Set 第11回 黒人は宇宙がお好き 難波弘之
210
213
(連載第17回)科学冒険時代 押川春浪 會津信吾
214
219
お知らせ 第8回ハヤカワ・SFコンテスト
 選考委員:眉村卓、石原藤夫、伊藤典夫
 入選第一席(20万円)、入選第二席(10万円)、
 入選第三席(5万円)
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220
220
リーダーズ・ストーリー  講評 星敬
221
221
リーダーズ・ストーリー  奇妙な同居人 島野健生
222
223
(連載第10回)レダ 栗本薫 画:野中昇
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お知らせ SFマガジンバックナンバー
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255
(連載第15回)SFエンサイクロペディア
 [C]クライオニックス〜[D]ディー、ロジャー
編:ピーター・ニコルズ
 監修:浅倉久志、伊藤典夫
 訳:安田均
256
271
編集後記
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272
272
広告 国書刊行会(世界幻想文学大系)
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表紙内側
広告 SONY(ベータマックスJ10)
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裏表紙
凡例 :小説   :書評、SF関連の話題等   :投稿小説
   
:コミック :SF周辺の話題(アート、音楽、映画等)
   
:投稿   :早川書房からのおしらせ等
   
:広告