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目次を見ると、まず大好きなアシモフの「チオチモリンと宇宙時代」目が行ってしまいます。原因が発生する前に反応を起こす、不思議な物質『チオチモリン』に関する評論風の作品。 この物質は水を加える1.12秒前に、水と反応するんです。この性質を利用すれば、直列接続によって翌日の確実な天気予報も出来るし、反応した後で容器に密閉して、そのままでは絶対に水と接触できないようにすることで、兵器としても利用できる、というような内容です(どうして、これが兵器になるかは各自で考えましょう!)。 アシモフってアイデアそのものもいいし。アイデアのプレゼン方法もいいんですよね〜。こっっちも読んでいて、どんどん想像が膨らんでくるんです。私がアシモフ作品に魅力を感じるのは、そこらへんに理由があるのかもしれません。 この他には、「窓」がいいです。偶然に開いた、過去への窓、古き良き時代の裕福で幸せそうな一家の邸宅が見えますが・・・・という作品。これ以上書くとネタバレになるので、ここまで。ちなみに、この作品はかつて読んだ記憶があります。 「アルジャーノンの逃亡」は、「アルジャーノンに花束を」を本歌取りしたような作品。知能を高められたネズミが出てきます。ただし、知能向上はウィルスを使用した実験の結果で、このネズミの逃亡が大きな事件を引き起こします。 「ここがウィネトカならきみはジュディ」も、なかなか読ませます。不連続に人生を生きる男の物語。『不連続』というのは、例えば、23歳2ヶ月から24歳6ヶ月までの人生を過ごした後、ある朝目覚めると、突然14歳3ヶ月の子供時代に帰っている、という具合で、周りの世界は時間の流れに沿っているのに、自分の意識は時をジャンプして人生を過ごしている、という具合です。この類の作品はこれ以外に読んだことがありません。独特のセンス・オブ・ワンダー作品です。確かにこのままでは亜流が作りにくそうですが、この男が不死人という設定にして、人類誕生から遙かな未来まで意識がランダムにジャンプする、なんて設定にすると、新たな冒険SFシリーズが出来そうな気もします。 「遥かなる賭」は、病死直前の妻を冷凍睡眠で保存するお話。結末がちょっとビターなのが気に入らないけど、ハッピーエンドではSFとしては物足りないかもしれません。読後感は悪くありません。 最後の「絶対機械」は人工生命体ないしは有機ロボットをテーマにした作品(と言っていいのか・・・うーん、自信がない)。はたして人工生命体が作品中に登場したのかどうかも不明です。SFのつもりで読むと違和感を感じます。心理ミステリーとでも分類すべき作品なのかもしれません。 ***************************** サイエンス・トピックは、通産省の肝いりで『第5世代コンピューター』の研究が始まるという話題。『(人間と)対話できる』コンピューターを作るのだそうです。そういえば、そんな時代もあったかしら。この研究、どんな成果を生んだのか定かではありませんが、目標は「IBM王国に一糸むくいる」ことだったようです。 1982年というと、米国でインターネットが生まれた時代でしょうか?『第5世代コンピューター』でIBMに一矢をむくいるなんて、完全に方向違いだったんですね。 |
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