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ゲームですからスタンドには観客が陣取り、スクリーンに映し出される執筆中の作品を見つめながら、競技中の作家に応援やらヤジやらを怒鳴り散らします。グラウンドの真ん中では競技者(作家)が、能力の全てを振り絞って、電動タイプライターをひたすら叩き続けるのです。 結末はネタバレになるので書きませんが、書く人が書くとこんなテーマがちゃんとしたお話になるのがすごいところです。 この小説でもう一つ面白かったのは、競技者が使用するのが『電動タイプライター』というところ。今だったらパソコンが登場するに違いありません。この頃は、物書きの道具として電動タイプライター全盛期だったと記憶しています。私も一時期あこがれていました。 「美しきもの」は、近未来、荒れ果てたマンハッタンで、今をときめく日本人会社社長が、庭(!)の飾りに使うための歴史的建造物を物色するというお話。 米国および米国人が嗜虐的に扱われています。「21世紀は日本の時代」とかなんとか言ってた時代の産物ですな。 「二つの脳髄」は、胎児処置によって4本腕&3つ目&2倍の知力という姿に改造された「適合人間」を主人公とした作品。 適合人間は、主に宇宙開発業務に携わるエリート達です。自分の子供を適合人間として産みたいと思っている人たちもいるのですが、その異形ゆえに周囲から敬遠されたり反発されることも多く、本当に子供の幸せになるのかという疑念を打ち消せません。このお話では、どういう事情か、地方の小さな工場に派遣されて来た18歳の若者(適合人間)が、保守的な田舎町にちょっとした擾乱を引き起こします。 ************************************ 裏表紙の広告は、アシックスのシューズ。SFとは直接関係ありませんが、無難なところですね。 広告といえば、早川書房の広告ページによれば、ラリイ・ニーブンの「リングワールドふたたび!」が発行されます。ニーブンの未来史シリーズも好きなシリーズの1つなので、なんとか近いうちに紹介したいですね。 |
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