1981年1月号(269号)

ハヤカワSFマガジン269号表紙
(C) 早川書房
今月号は本当にネタがありません。作品には没頭できないし、周辺の話題も今ひとつ。

(以下 2004.2.21 追記)
以前はそんなこと書きましたが、海外作品をちゃんと読んでみると、2つの中篇はかなりの秀作であることに気づきました。

「青ざめた逍遙」は、「時間橋」を渡ることで過去や未来に行き来する時間旅行SF。抑え気味な筆致のため、出だしはちょっとだれた感じもしますが、我慢して読み続けると、だんだん話に引き込まれていきます。

ヤングの「たんぽぽ娘」に近い雰囲気のちょっとロマンティックな作品です。私のように人生も半ばが過ぎた頃「あの時、こんなふうにしていれば別の出会いがあったかもしれない」などと想いながら読むべき作品かもしれません。

結末が安直過ぎるのが難点か?まあアンハッピーエンドだともっと不満言いそうなので、これはこれで悪くはないでしょう。

「ビープ」も時間がテーマになっていますが、こっちは謎解きSFです。ネタばらしにならないぎりぎりのところを書くと「超高速通信メッセージに隠された秘密」を探るお話です。

冒頭からぐいぐい興味を引きつけ、小気味よいテンポで話が進みます。アシモフあたりが書いてもおかしくない作品ですね。最後にもう一つぐらいどんでん返しがあるとさらに良いのですが、贅沢言うのは止めておきましょう。

最後に、アシモフのショートショートは「何がおもしろいのか良く分からん」というのが感想の全てです。
(以上 2004.2.21 追記)

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そんな中で、唯一興味を惹いたのが「野田昌宏のセンス・オブ・ワンダーランド」の記事です。この連載、この後しばらくすると、スペースシャトル打ち上げなど、宇宙関係の話題一辺倒になったのですが、この頃は毎回雑多な話題を取り扱っていました。

今月号は、戦艦大和を発見した?と言うお話です。太平洋に沈没した戦艦大和を探すという試みが続けられていたようで、それがようやく実を結び、それらしい沈没船を発見した、とのこと。

そういえば、ニュースか何かでも、そんな話を聞いた記憶があります。引き上げるという計画も聞いた記憶があるのですが、結局どうなったのでしょうか?

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この当時は、「ハローファンクラブ」というタイトルで、毎号、日本各地のSFファンクラブを紹介していたようです。特に終了宣言もなく、いつの間にか終了してしまいましたが、今月号の紹介グループは「ダーティーペア・ファン・クラブ」。「ダーティーペア」って、もともとは、女子プロレスのコンビ「ビューティーペア」のパロディーだって知っている人も、今では少なくなったかな。

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この頃、ロールプレイング・ゲームも流行ってました。といってもTVゲームなど存在しない時代でして、ボードゲームだったりあるいは『ゲームブック』だったりしたのですが・・・。世界SF情報によれば「出版界が沈滞しているなかで一人気を吐くゲーム業界」の某社が米国のどこかに実際に宝を埋め、新発売のゲームを解くとその場所が分かるという発表を行ったとのこと。

数ヶ月後の世界SF情報で宝の発見者が紹介されています。見つけた宝よりも捜索費用の方が高くついたとのこと。金の問題じゃないんですよねー。

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ちなみに、私はこのころ26才。会社の寮を飛び出して、大森できままな独身生活を楽しんでいました。人生で最もハードに働いた期間も収束に向かい、正月休みも、とれるようになり、帰郷してもまだ「早く結婚しろ」という圧力もなく、平和な時代でした。

最初のPC(NEC PC8001)を購入したのも、この頃だったかな〜
ようやくPCがマニアの家庭に進出しようとしていた時代でしたね。


全掲載内容
コンテンツ
作者
ページ
表紙イラストレーション 加藤直之
表紙
広告 三和銀行の小説広告 緑式部タイムトラベル日記 巻八
-
表紙内側
内表紙
-
1
1
目次
-
2
3
(連載最終回)銀河旅行と特殊相対論
 相対論へ挑戦する!!
石原藤夫 画:宮武一貫
4
13
(連載第28回)スタジオぬえのスターシップ・ライブラリイ

文:永瀬唯 絵:宮武一貫

14
15
イメージのジャンク・ボックス 角田純男
16
16
ビープ[BEEP]
ジェイムズ・ブリッシュ
 訳:浅倉久志 画:岩淵慶造
17
50
世界SF情報
 ノリスコン2、史上最大の世界SF大会に
 ヴァン・ヴォクト、「エイリアン」調停で五万ドルを手に
 新ホラー・ファンタジイ誌「トワイライト・ゾーン」
 ソ連、82年のユーロコン候補を取り下げる
 ゲームで『宝探し』
島田武
51
51

(連載第11回)錆びた銀河

光瀬龍 画:金森達

52
68
お知らせ 第7回「ハヤカワ・SFコンテスト」
 選考委員:小松左京、眉村卓、石原藤夫、伊藤典夫
 入選第一席(20万円)、入選第二席(10万円)、
 入選第三席(5万円)
-
69
69
瘤辨慶2001 火浦功 画:畑農照雄
70
83
<外惑星野郎ども・第8回>仔山羊たち
今日泊亜蘭 画:金森達
84
96
佐・々・木・ケ・ン・の・フ・ァ・ン・タ・ジ・ア 佐々木ケン
97
97
(連載最終回)銀河旅行と特殊相対論
 相対論へ挑戦する!!
石原藤夫 絵:宮武一貫
98
112
(連載)スペース・スキャンダル V 深井国
113
119
CHARCTER A LA CARTE (6)
ウェスト・コーストのSFユーモリストは
なんといってもグーラートにつきる
安田均
120
120
(連載コミック)銀の三角
 第一部(二)チグリスとユーフラテスの岸辺
萩尾望都
121
136
青ざめた逍遙[Palely Loitering] クリストファー・プリースト
 訳:安田均 画:佐治嘉隆
137
173
お知らせ SFマガジンバックナンバー
-
174
174
広告 ハヤカワ文庫ファンタジイ
-
175
175
[ショート・ショート・コーナー]あるフォイの死
アイザック・アシモフ
 訳:野口幸夫 画:宮武一貫
176
177
(連載第14回)野田昌宏のセンス・オブ・ワンダーランド
 《続の続の続の続の続》
 われわれはついに戦艦〈ヤマト〉を発見した!
 と確信しているのだが……
野田昌宏 画:加藤直之
178
183
サイエンス・トピック
 風力タンカー
池見照二 画:島津義晴
184
185

SF SCANNER
 現代中国SFの現状

深見弾

186
189
てれぽーと
-
190
193
SFレビュウ 亀和田武 他
194
199
今月のブックガイド
-
200
200
広告 早川書房の出版本
-
201
208
広告 早川書房
 宇宙叙事詩(文:光瀬龍 画:萩尾望都)
-
209
209
(連載第2回)科学冒険時代
 野村胡堂

會津信吾

210
216
ハローファングループ
 ダーティーペア・ファン・クラブ
-
217
217
リーダーズ・ストーリー 講評
豊田有恒
218
229
リーダーズ・ストーリー 講評選挙
石飛卓美
220
221
ネプチューン 新井素子 画:新井苑子
222
271
編集後記
-
272
272
広告 株式会社信永トラベルのタイ・ツアー
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表紙内側
広告 浅田飴
-
裏表紙
凡例 :小説   :書評、SF関連の話題等   :投稿小説
   
:コミック :SF周辺の話題(アート、音楽、映画等)
   
:投稿   :早川書房からのおしらせ等
   
:広告