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「トウィンク」は、胎児(自分の娘)とテレパシー交信できる男のお話。無事に出産に至るまでの、この男の内面の不安をつづった作品です。 「琴蜘蛛の歌」は、期待の新鋭、スーザン・C・ピートリイの処女作で本邦初紹介作品でもあります。彼女は、この数ヶ月後に自宅で夭折されました。そんな事情もあったせいか、彼女の他の作品2作(どちらも中央アジアの吸血獣医スパリーンをテーマにした作品)ともSFマガジンに紹介済みです。 (以下 2004.2.28 追記) 木の穴の中に巣を張って音楽を奏でるという1匹の「琴蜘蛛」が主人公です。(そんな虫がホントにいるのかどうかは不明です) この琴蜘蛛は、ひょんなことでリュートの中に住み着くことになります。リュートを手に入れた少女が成長して恋を知り、恋人と別れて音楽の道を選び、そして新人音楽コンクールに優勝するまでの姿が、琴蜘蛛の視点から描かれています。 テーマは「デュエット」でしょうか?若い恋人達の恋と2匹の琴蜘蛛の恋が琴蜘蛛の糸によって絡まり合い、デュエットしているかのように流れている、といった感じの繊細で美しく、かつ見事に組み立てられたお話です。今更ながら作者の夭折が惜しまれます。 作品紹介おわり!! ************************* 実は、今月号で一番面白かったのは、岬兄悟さんの「電話魔」のイラストでした。昔ながらの黒電話なんです〜。もう今では見たいと思っても簡単には探し出せないであろう、ダイヤル式の家庭用電話。 かつては、電話機は電電公社の独占事業で、電話機を買うのではなく、電話契約をすると黒い電話機が支給(貸し出し?)される方式でしたよね。 多分、この数年後に電話機販売が自由化され、それから急速にプッシュ式のカラフルな電話に置き換わっていきました。その後も電話機能は急速に変化が進み、我が家の電話も現在はFAX付きです。もうすぐ、インターネット常時接続電話・モニター付きなんてのが普通になるかも。 黒電話のイラストを眺めながら、そんな妄想が浮かんだひとときでした。 ************************* 「科学冒険時代」の連載開始。著者の自己紹介によれば、昭和34年生まれ、執筆時点で20歳の大学生だそうです。「もうすぐ解散する」ピンクレディー、マンガまことちゃん、映画はブルース・リー、野球は王選手のファンとのこと。まだ王選手が現役だったんですね。 ************************* 「サイエンス・トピックス」のタイトルは「寒冷化か温暖化か」。”近年の”地球規模での気候異変についての解説です。今でこそ「二酸化炭素による温室化現象のため地球は温暖化しつつある」というのは(それが真実なのか誤りなのかは別にして)半ば常識だと思いますが、この当時は、寒冷化、温暖化ともそれぞれ支持する説があり、論争真っ盛りだったようです。 寒冷化の有力説は「地球は氷河期終了以降、数百年周期で温暖化と寒冷化を繰り返しており、今は寒冷化に向かっている」というもの。一方、温暖化の有力説は前記の二酸化炭素蓄積説です。そういえば、高校生の国語の教科書にも(1972年頃)二酸化炭素による「グリーン・ハウス・イフェクト」のために地球は暖かくなりつつある、という科学解説が載っていましたが、授業では「最近の気温上昇は火山噴火による影響が大きく、実際には小氷河期に向かって寒冷化しつつある」という話を聞いた記憶があります。 温暖化派が主流になったのはいつ頃からだったのでしょうか?そして真実はいかに? |
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