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HPとNECを比較して、よりコストパフォーマンスが高そうなNEC(PC8000シリーズ)を選択されたとのこと。ようやく「『ルーム・クーラー』なみの値段で『マイコン』が買えるようになった」と書かれています。(『ルーム・クーラー』『マイコン』なんて懐かしい響きでしょ!暖房機能がついてないから『エアコン』じゃないんですよ!) ちなみに氏の「パーソナル・マイコン」は私が所有していたのと同じ、PC8001で、周辺機器も、プリンタ、CRT、カセットと同じ構成です。本体はキーボードと一体になっています。マウスなんてありません。カセットは外部記憶装置として使用します。メディアは普通のミュージック・カセットでした。 ちょっと自慢すると、私はコレに加えて、外部フロッピーディスク・ドライブを持っていました。当時は5”のフロッピーディスクが花形で、「小さくなって便利になった」と喜んでた記憶があります。メモリーもRAMを最大の32KB付けて「こんなに多量にメモリーが使える」と喜んでました。実際のところ、BASIC+機械語コードで趣味のソフトを作ってたから、32KBも使い切れなかった・・・(そんなに機械語を打ち込む根性がない) ちなみに、お値段は一式で100万円を超えていました。・・・・・・時代は急速に変わりました。 *********************** 「世界SF事情」では、「フランク・ハーバートのデューン・シリーズに新作」と報じられています。前作の「砂丘の子供たち」から500年後の世界を取り扱っているとか。 第一作(1975年頃だったかな?)「デューン 砂の惑星」は、「エコロジーSF」という言葉で宣伝されてました。これは映画にもなりましたが、原作の雰囲気が良く出ていると思いました。この第1作から主人公が砂漠に死にに行くまで(第2作?)はなかなか読み応えがありました。「サンド・ウォーム」「メランジ(秘密の麻薬)」なんて響きも良くて今でも記憶に残っています。ところが第3作辺りからだんだん読むのが辛くなり、「砂丘の子供たち」は買ったものの読まずに終わり、その次の作品は買わずじまいでした。 *********************** さて、作品紹介ですが、今月号で良かったのは「変身の祭り」です。エネルギー生命体である異星人の行動について、起こるがままに記述した、ある意味で非常に純粋なSFです。私は大好きです。だって全く異質な知性の行動の理由なんてわかるわけないでしょ?従って、その行動に説明なんて付けずにあるがままに記述するというのは唯一正しい記述方法です。ただし、このてのお話が嫌いな人は大嫌いだと思います。「これって、何なの?・・・」という人も多いかと思います。 *********************** その他、面白い記事は、「SFマガジン創刊20周年記念 読者プレゼント・当選発表」。1等:世界SF全集35巻(1名)2等:SFマガジン1年分(10名)3等:SFマガジンTシャツ(100名)。私は応募しなかったから、当然当たっていません。創刊20周年にしては、ちょっと賞品が寂しいような気もしますが、この頃は違和感を感じなかったから普通なんでしょうね。むしろ、何でもカネをばらまく現在の方が異常なのかも。 *********************** 今月の「SFレビュウ」は、ノーマン・スピンラッド「鉄の夢」を取り上げています。これは、「世界SF全集」の1巻にもなっており。私も所有していますが、怪作ですよ〜。 何がいいか分からないけれども、やけに記憶に残る作品です。先ず構成がオモシロイ。作中作とでもいうような体裁で、「鈎十時の帝王」という架空の作品全体と、その解説とで構成されています。また解説が「第2版の発行によせて」という、もっともらしいタイトルなのが愉快です。 この「鉄の夢」の中心をなす「鈎十時の帝王」という長編ですが、なんと作者はあのヒトラーです。この世界では、ヒトラーは1919年アメリカに渡り、この地でSF作家として名を上げたようで、彼が1953年に死去する前に書き上げた最後の長編が「鈎十時の帝王」。「鈎十時の帝王」を解説付きで紹介するのが「鉄の夢」という構成です。 「鈎十時の帝王」は、主人公フェリック・ジャガーが、同志の「純人間」達と共に、放射能に汚染されて生まれたミュータントたちと戦う、というお話です。フェリックは「正しい」人間の血統を守るために、不屈の闘志で、ミュータントの殺戮を続けます。そして最後に多大な犠牲を払いながらも勝利します。 「鉄の夢」は、フェリック・ジャガーの行為を美化した作品ではありません。その逆で、おそらく多くの人は読み進めるごとに、主人公に対する嫌悪感を強めるのではないかと思います。そういう点でも珍しいお話です。主人公に感情移入させて最後まで読ませようとするのが、普通の小説の手法だと思いますが、このお話はイヤな感じを抱かせながら最後まで引っ張っていってくれます。 小悦の背景のテクノロジーもメチャクチャで、主人公が登場する冒頭では、蒸気機関程度の技術力しかなかったはずなのに、そのわずか数十年後には宇宙船やらクローン人間やらが、ふんだんに現れます。まさに怪作です。 *********************** 最後は、「日本SFこてん古典」の紹介。今月号が最終回です。8年間連載とありますから、私が大学生になった年に始まったわけです。著者の横田順彌さんの軽妙な語り口が大好きで、毎号、真っ先に読んでいました。今月は「妙なことから、衆議院が解散になり、・・・その解散をした首相が突然、死んでしまった。」という話題から始まります。大平首相の頃ですね・・・「これは何か大変なことが起きるかと思っていたら何も起こらなかった。日本は平和だ。」と続きます。 政治風土に関しては、20年前も現在も、殆ど変わっていないようですな〜。 |
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