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全体的には、軽く楽しく読める日本人作家の作品と、とってもSFっぽい海外作品という組み合わせで編集されているような気がします。 「無因果世界」は因果律の無くなった世界の話。そこでは、岩が流れ、空気が固まります。人間は殆ど死に絶え、わずかな生き残りも絶滅寸前。なにせ安全に食べられるものなど、どこにもないのです。ジャック・ヴァンスは、この世界のある日の出来事を描いています。 「我が魂は金魚鉢の中を泳ぎ」は、ある日、自分の魂をはき出してしまった男が、この「魂」を金魚鉢に入れて飼育する話。「無因果世界」と同じく、ストーリーを楽しむ小説ではなく、純粋な「センス・オブ・ワンダー」を楽しむ作品です。 もう一つの「雪はとけた、雪は消えた」は、両腕のない女と狼の男狩り談。女と狼の目的についても、この世界の背景についても、最後まで明確には語られませんが、SFファンなら、自然に分かるはずです。優れた小説については、背景を知るのに説明なんかいらない、という好例です。 ******************************** 吾妻ひでおのコミック「メタル・メタフィジーク」が最終回を迎えました。この後、SFマガジン最後の大物コミックである、萩尾望都さまの「銀の三角」が始まるまで、コミックなしの、少し寂しい構成になりました。 「メタル・メタフィジーク」は、吾妻ひでおが思いっ切りハメを外した、「ハチャチャパロディーSFコミック」とでも言える、読み切り作品です。最終回は「アララテのむこうに恐山」というタイトルで、明らかに、ゼナ・ヘンダースンのパロディーですが、恐山とは何の関係もなさそうです。 ******************************** SF SCANNERの「ハード!ハード!ハード!」はJ.P.ホーガンの作品紹介。1977年頃から本格的に作家活動をはじめたようで、このころは国内では知られていなかったもようです。ホーガンの軽い短編は、この後、SFマガジン誌上でも何度か紹介されておりますが、ここでは、いわゆる「ハードSF」について語られています。私もホーガンの作品は好きなので、「今月のお薦め作品」ということで、ちょっと紹介してみましょう。 |
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