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舞台は『軌道世界』の一つであるガンマ。この巨大な宇宙ステーションである『軌道世界』という設定は、他の短篇でも使われています。ガンマは3番目に作られた宇宙ステーションです。 ガンマ人は、さまざまな風味を持った菌類を人口栽培する技にたけ、これは他の『軌道世界』のみならず人類社会全体にわたって、特別な食品として珍重されています。ガンマ人自身は、この菌類以外の食品を下等で不潔なものとして軽蔑しており、決して口にすることはありません。 物語は、このガンマ世界の異端児である主人公が、軌道世界を周遊するという、禁止されてはいないものの、普通のガンマ人なら眉をひそめる旅から帰ったところから始まります。 彼は帰国後も、「女性も諸世界に旅して見聞を広めるべきだ」といった「異端の」思想を振りまき、周囲からひんしゅくを買い続けます。 そして、ちょっとしたことから、当初は関心を持たなかった、菌類の新風味コンテスト(ガンマ最大のイベントです)に出場し、優勝するのですが・・・・というお話です。 もう一つの海外作品は「シャボン玉の世界で」。マッドサイエンティストが空間と時間を自由に拡大・縮小する機械を発明し、主人公とともに身体を1億分の1に縮めてシャボン玉の表面世界を探索するというお話です。 つまらなくはないけど、すかっと楽しめるというわけでもなく、風刺小説にしてはぴりっとした所がない、何だかどっちつかずの中途半端な作品という印象です。 その他の作品としては、光瀬龍さんの「錆びた銀河」が連載開始しました。これは、はるか未来、不死を実現した人類社会が滅亡の危機に遭遇する話です。 **************************** サイエンス・トピックのタイトルは「レッド・アトム」。ソ連の原子力発電事情について解説されています。 このころ先進諸国では、スリーマイルショック(この少し前、米国スリーマイル島の原子力発電所で、炉心溶融寸前の事故が起きました)で反対運動が盛り上がり、建設計画が頓挫していました。 一方、ソ連は「我が国では、スリーマイル等のような事故は起こりえない」と自信を持っており、急ピッチで原子力発電所を開設しているとのこと。この自信がチェルノブイリの事故につながったのでしょうか?慢心おそるべしです。 |
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