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日本作家の方も、大好きな星新一さんのショート・ショート(キレはいまいち)に、このころ結構好きだった、豊田有恒さんの短編など、読み応えたっぷりでした。 ただし、海外作品の出来映えについては、全体的にもう一息という感じかなー。これはスゴイと感服するほどのものはなかったような気がします。 海外作品のベストはル・グィンの「視野」でしょうか。火星の遺跡探索中に人知を超えた感覚を手に入れた3人の宇宙飛行士の物語が、たんたんと語られます。結末のインパクトが弱いと感じるのは、私がキリスト教徒でないためか? アシモフの「光の韻律」はロボットものの番外作品。光彫刻(?)芸術で名高い貴婦人が殺人を犯すお話。ミステリーではなくて、オチのあるショート・ショート。粗筋めいたことをちょっとでも書くとネタバレになりそうなので、これ以上は紹介できません。 「帝国の遺物」はノウン・スペース・シリーズの1作。人類がクジン人との戦争に勝利し、ノウン・スペースが拡大しつつある時代(推定 西暦2640年頃)が背景。地球人が、たまたまある惑星で超古代宇宙帝国の遺物を発見。これを横取りしようとするクジン海賊と争奪戦を繰り広げるお話です。軽く楽しめます。 「ソロモン王の指輪」は、異星人との意思疎通能力を持つ調査員のお話。ある惑星調査中に起きた事件の顛末を精神分析医に語った話を恋人宛の手紙に書き記した、という手の込んだ叙述スタイルをとっています。作品としての完成度は高いと思うのですが、おもしろいかと聞かれると「うーん」と首をかしげます。 「夢の海、時の嵐」は、辺境惑星の海辺で、逃亡犯と追跡してきた警察官が対峙するお話。夕刻になると、時の風が「白鯨」のエイハブ船長の船や、「さまよえるオランダ人」の船などの幻影を運んできます。そのあたりがバラードらしい作品・・・かな? *************************** サイエンス・トピックのタイトルは「マイコントピア」。記事によると、東京で、ある電気メーカーのオフィス・オートメーション・フェアがあったとのことで、このフェアの内容紹介です。 会場には、目玉の一つとして、1980年代のオフィスがおかれており、ここにはファイルが全くなく、机の上にマイコンを組み込んだキーボードとブラウン管が並んでいたそうです。 「マイコンを組み込んだキーボード」というのが時代を感じさせます。このころは、大きなキーボードの中にパソコン本体を組み込む方式が主流でした。 また、「ファイルが全くなく」というのも、かつての『未来のオフィス』の典型的な想像図でしたね。オフィスから紙がなくなる、なんて話が真剣に語られていました。 近未来の社会予測として、「風呂屋の番台までマイコンが進出」「音声認識も実用化」「出先にいて、家庭に泥棒が入ったことも分かる」「外出中にエアコンのスイッチも入れられる」「住所録、レシピまで自宅のコンピューターで管理」等々、上げられています。この予測、あたらずといえども遠からず、というところでしょうか。ただし、風呂屋については、パソコンの進出を待たずして、ほぼ絶滅してしまったようです。(つい20年前には、住宅地の一角を歩くと銭湯を見かけたのが懐かしい) 記事は、「注意しないと、コンピューターの記憶をいじるような新手の詐欺が起きる可能性もある」といった警告で結ばれています。これは慧眼でした。 |
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