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ストーリー的にはたいしておもしろくありませんが、「光速の186乗のスピードで飛ぶ」といった訳の分からない表現がでてくるあたり、ベイリーらしいといえるかもしれません。ただ、ひょっとしたら面白くなるかもしれないアイデアが、料理不足の状態で給仕されるので、ちょっとついていけないカンジです。 「光速の186乗のスピード」の他には、物語を作る機械も出現。20年前には目新しいアイデアだったかもしれませんが、今となっては陳腐な感が否めません。やっぱSFは、アイデアだけではだめなんですね。 (以上、2001年9月頃 記 以下、2004.5.15 追記) 約3年ぶりに再読してみましたが、前回と同じ感想です。前記の他にも、超科学宇宙人の不思議な機械が唐突に現れたり、アイデアはもりだくさんですが、これが有機的につながっていない。 全体的には「同一性」をテーマにしたいのでしょうが、「同一性」という単語は殆ど全ページに現れ、こむつかしく説明もされるけれど、何をいいたいのかよく分からない。 舞台が宇宙である必然性もなさそうです。むしろ英国の片田舎かどこかを舞台にして、不必要なアイデア小物は全部排除した方が、ずっとおもしろく読めそうな気がする。 おもしろくなりそうなネタは豊富だし、筆力も感じられるのに、アイデア倒れになっているのが残念です。 (以上、2004.5.15 追記) フィリップ・K・ディックの作品も載っていますが、あまりディックらしくない作品です。完全に理性的な人間達が地球を破壊するお話です。あのディック独特の、夢と現実が解け合う雰囲気が、みじんも感じられません。これなら、映画の「トータル・リコール」でも見たほうが、まだましです。 ******************************** SFスキャナーではコードウェイナー・スミスの末期作品をとりあげています。長らく絶版になっていた「キャッシャー・オニール3部作」が再刊されたということで、同作品の紹介です。 うーー読みたい。残念なことに日本語版は未出版(マニアの手による翻訳はあるらしいけど)。諦めて原作読もうかなー。でも、スミス作品ってプロの翻訳家でも簡単には読めないくらい難しいってウワサだし・・・ と、そんなことを真剣に考えるぐらいいいです、コードウェイナー・スミス。早川さんから短篇集3冊、長編1冊(これだけでほぼ全作品)出てるので、興味を持った人は是非ごらんあれ。 ******************************** 第5回「ハヤカワ・SFコンテスト」授賞式のもようが紹介されています。受賞者は、野阿梓、神林長平、浅利知輝の3氏。この第5回から第7回までの受賞者達が、この後のSFマガジン常連作家になります。(もちろん、このころは、そんなこと想像もしませんでした) サイエンス・トピックは、「ソーラー・エネルギー」について解説。「カーター大統領は2000年までに全エネルギーの20%をソーラーでまかなう方針を発表」とのこと。多分、実現していないと思います。 また、記事にはソーラーハウスについては詳しく説明されていますが、ソーラーカーについての記述がありません。このころは、電気車は、まだ将来の夢だったのでしょうか? |
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