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私は25才、社会人になって初めて開発に携わったシステムが稼働したばかりで、またこれが問題ありありのシステムで、毎日、トラブル対応に追われ、文字通り、寝るヒマもない毎日でした。「デートする時間がなくて別れた」といった悲劇も何件か聞きましたっけ。 そんな状態だから、SFマガジンを読むヒマなんかなくて、これも文字通り「ツンドク」状態。ただ、幸か不幸か、今、読み返してみても、今月号はそれほど面白くありません。 作品的には、アン・マキャフリイの「塔の中の姫君」が最高。「銀の髪のローワン」シリーズのトピックです。ローワンと恋人との出会いを描いた、ちょっぴりロマンティック・コメディー風の作品。 「イーデンの向性彫刻」は美貌の女優イーデンとその従妹ヒービーをめぐる謎をテーマにした、ミステリー風作品。光や音、あるいは近くの人間の心理に反応して形を変える「向性彫刻」が、謎解きにもからんだ重要な小道具になっています。結構読ませる作品です。 この他には、東欧SFの「失った顔」がまあまあ。天才整形外科医が、事件にまきこまれ、自らの顔を別人に変えることで、また新たな事件に巻き込まれてしまうというお話です。顔は人の心を表すものなのか、それとも顔が人の心を支配するのかという哲学的な問いかけを行っている作品なのかも。 天才整形外科医といえば、手塚治虫の「ブラック・ジャック」シリーズも、このころ、はやったんでしたっけ?寝るヒマはなくても、電車に乗っている時や、食事しているときに漫画を読むことはできたので、漫画雑誌だけは山ほど買っていました。 なんて書いていたら、「世界SF情報 本の売行き低下、はたしてSFは・・・」という見出しに気付きました。そういえば、この頃から、「近頃の子供は本を読まない」とか、「いい年した大人が電車の中でマンガを読んでいる」いうぼやき声が大きくなったような気がします。インヴェーダーゲームが、TVゲーム時代の幕開けを告げていた時代でした。 |
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