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上記の2誌にSFマガジンも加えた3誌の中では、正直なところSFアドベンチャーが一番面白かったという記憶があります、毎月、忙しくて寝るヒマもなかったはずなのに、SFアドベンチャーだけは隅々まで読んでました。 内容は殆ど忘れてしまったのですが、SFアドベンチャーに「新(それとも真だっけか?)幻摩大戦」が連載されていたことは、はっきり覚えています。残念なことに、話がどんどん発散していって(よく言えば展開していって)、犬の国のエピソードの途中で雑誌自体が休刊になってしまいました。しばらくのあいだ、続きが読みたくて再刊を待っていました。 SFマガジンの方も、ライバルの出現に刺激されたのかどうか、今月号はなかなか良いです。一番は、ほらふきラファティおじさんの「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」。タイムマシンで過去の出来事に干渉する話です。 ラファティの場合、アイデアとかストーリーよりも部分部分の表現の方が面白いので、解説はしないほうが良いでしょう。この作品も、にやっとするようなホラに溢れていて、また、教訓があるようなないような、とってもお薦めの作品です。 ジョン・ヴァーリイの「逆行の夏」も良いのですが、私は個人的に、この人の書く未来はキライです。よって説明省略。 (以下、2004.6.12 追記) 最近、ヴァーリイがかつてほどキライでなくなりました。そこで、「逆行の夏」についても簡単に紹介してみます。これは「八世界シリーズ」の1作品で、舞台は水星。母親と2人で暮らしている17才(?)の男の子「ティモシー」が主人公。この家族のもとに、月で育てられたティモシーのクローン女性が訪れます。「彼女の訪問をきっかけにあかされる1家の秘密」がテーマといえばテーマでしょうか。 ヴァーリイの八世界シリーズは、性転換やクローンが当たり前の技術になり、社会慣習や常識も変貌した近未来を背景にして、そこで起きるちょっとした出来事を淡々と書いた作品が多い。というより、近未来の、主として家庭内の出来事を描くことによって、自分の設定した未来像を伝えているという感じです。 うがった見方をすれば、八世界シリーズのみならず、彼の全ての作品によって自分の思想を伝えようとしているのだろうか?「残像」などは、そういうメッセージ性が非常に強くでた作品なのかもしれません。 もう一つの海外作品「煌虫、ホーリーと愛」は、異星の虫「煌虫」が一夜限りの生命を燃焼させて見せる光の乱舞と、宇宙船が着陸途中に墜落する事故場面、この2つのシーンを中心にした作品です。テーマは「『死』は終わりでなく、新たな生命の始まりである」といったところでしょうか。読書感想文を書くのにはうってつけの作品という印象ですが、このテーマを訴えるにしては掘り下げが足りないような気がします。もっと書き込んだ方が良かったかもしれない。 (以上、2004.6.12 追記) サイエンス・トピックのタイトルは「頭脳の集団移転」。米国を初めとする海外に、優秀な研究者が去っていくという話題。このころから、そういう現象が話題になり始めたんですね。 最後に、日下実男さんがなくなられたということで、追悼記事が載っています。私ぐらいの年代の人は名前ぐらいは知ってると思います。確か、子供時代に「子供の科学」という雑誌で科学解説記事を読んだ記憶があります。 |
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