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萩尾望都さまのファンクラブ会員でもあり、デビュー作品「花狩人」も最初は「ケント紙にGペンで描いた」作品とのこと。小説よりもずっと出来がよいのに、誰も認めてくれなかったそうです。 そういう事情を反映してか「花狩人」のさし絵は、萩尾望都さまが担当! 個人的にはあまり好きな芸風ではないので、きちんと通して読んだことがありませんが、もともとは「ケント紙にGペンで描いた」作品だというのは、うなずけます。少女漫画(実はキライではない)をそのまま活字にしたような作品です。 これがコンテストの一席を勝ち取るのもSFマガジンならではでしょう。現在も寡作ながら第一線で作家活動を続けていらっしゃいますので、興味のある方は書店へどうぞ。 新人作家デビューの一方、山田正紀さんの「宝石泥棒」は今月号で連載終了です。これは結構面白くて、ちゃんと毎月読んでいました。話が盛り上がってきたと思ったら突然エンディングになったカンジで、ちょっとがっかりした事を思い出します。 と、ここまで書いたところで「ひょっとして続編が書かれていないだろうか?」と疑問が湧いたので、WEBで調べてみたらありました!「螺旋の月」という題名の続編が存在しています。もっとも、これを読んだファンの感想によると「ストレートな続編」ではないそうです。 ******************** (以上、2001年9月頃記録 以下、2004.7.10追記) ここらあたりで、海外作品を簡単に紹介します。 「すべての人々」は、地球上のすべての人々について知っている男(?)のお話。ラファティの作品って、どこか精神状態が普通でない登場人物と、教訓があるなかないのか分からないような微妙な結末が特徴だと思うのですが、この作品に関しては、結末にものたりなさを感じます。 「夢幻時界へ」は、光子帆船の乗組員による独白談。物語の時代には、かつて地球に領土を構えていた国家はそれぞれの惑星に移住し、地球には「かつて中東にあった国(イスラエルのことらしい)」だけが残って地球全土を領土としています。 人類の主要な惑星間通行手段が、宇宙に帆を張って突き進む光子帆船であり、その乗組員は全員オーストラリア原住民の子孫です。何でも、光子帆船を操作するためには、宇宙服なしの身軽な格好で船外作業を行う必要があり、それができるのは、宇宙線に打ち勝つことができる特殊なメラニン色素を備えているオーストラリア原住民だけなのだそうです。 ストーリーそのものは特に凝ったところもなく、前半部分はむしろ退屈でもあります。乗組員達のエキゾティックな風習に気をひかれて読んでいるうちにお話としての山場を迎え、何とか読み切るという感じです。冷静に考えると、オーストラリア原住民による光子帆船運航という、とっぴなアイデアだけで作り上げた作品ではないかと思えます。総合的には可もなく不可もなし、といったところでしょうか。 (以上、2004.7.10追記) ******************** 世界SF情報によれば、この前年のベストSF映画として「スーパーマン」が選ばれたとのこと。映画の中で、スーパーマンが地球の自転と逆方向に何度も回って過去に戻る、という「トンデモ」科学が話題になったものです。 この年は、「ラッシー」も映画化されています。かしこいコリー犬と、そのご主人一家が主人公のアメリカドラマです。私が小さな子供だった1960年代前半にはTVで「名犬ラッシー」というタイトルで連続ドラマをやっていました。「ラッシーー、ラッシーー、ラッシ、ラッシ、ワン、ワン、ワン」で始まる主題歌、いまでもメロディーを覚えています。 ******************** 話は変わりますが、私、子供の頃から(と言っても我が家が初代TVを導入したのは、東京オリンピックの年、1964年でしたが)アメリカ製の連続ドラマが大好きで、前述した「名犬ラッシー」の他、「奥様は魔女」「宇宙家族ロビンソン(これもいつだかリメイクで映画化されてました!)」「タイムトンネル」などに夢中になったものです。変わったところでは、ハイスクールの女の子を主人公にした「カレン」というドラマも好きでした。主人公のカレンが初恋で悩んだり、初めてダンスパーティーに出かけるのに、服がないので困ったりというような内容で、家族から「どこが面白いの?」と不思議がられたものです。たしかに小学生の男の子がそんな話に熱中するのは、ちょっとキモイかも。 最後に、サイエンス・トピックの話題。題して「宇宙災害時代」。「空から新幹線よりも大きなものが落ちてくる」という出だしで始まります。これは人工衛星「スカイラブ」落下のニュースです。今でこそしょっちゅう落下する人工衛星ですが、この頃が初めてだったようです。人口衛星の落下、スーパーマンの擬似科学、そして1960年代のノスタルジアが入り混じる、曲がり角の時代でした。 |
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