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野阿梓、神林長平の両氏はその後、SFマガジンの常連作家となられ、今でもご活躍ですが、浅利知輝さん(当時12才)はどうなさっているのでしょうか?と、またまた疑問を感じたので、WEBで検索したら、紫藤クリニックという病院サイトに、先生の名前として見つかりました。同一人物でしょうか? ************************ 石川喬司さんが「ぼくが東大で講義すること」という題名で特別寄稿されています。この前年の夕刊フジ78年12月23日号では「78年10大ニュース」の一番手として「『未知の年』SFブームで幕を開け、東大でSF講座開講へ」と紹介されたとのこと。 1970年代前半あたりまでは、SFって「キワモノ小説」の扱いでしたから、東大でSFを講義するというのがニュースになったのでしょう。1970年代前半は、読者投稿でも「薔薇族とSFマガジンが(同じジャンルの雑誌として)隣に並べられていて、買うのが恥ずかしかった」とか「SFマガジン下さいと言ったら変な顔をしてSMマガジンを渡された」といった話を良く見かけました。 J・G・バラードあたりが流行ったのも、そういう世間の見方に対する反発が大きかったのかもしれません。だからこそ、SFが普通の小説として認められるとともに、そういう実験的な作風は忘れられていったのかも・・・ なお、石川喬司さんは、一般教育総合科目「時間と進化」のうち文学部門を講義するとのこと。正確には「SF講座」ではないが、SF作品も沢山取り入れる予定で、なつかしい筒井康隆さんの「脱走と追跡のサンバ」(これも思いっ切り実験的小説でした。私はこの作品で筒井ファンになりました。)も講義の中に登場するそうです。 ************************ (以上、2001年9月頃記録 以下、2004.7.17追記) 今月号の海外作品は2作。 「屋根裏部屋の火星人」は、ちょっとホラー風味の短篇。火星人はお話の終わり頃に登場しますが、屋根裏部屋に住んでいるわけではありません。 「おだやかな死」は近未来の(多分)標準的な家族が、墓場でピクニックを楽しむ情景を描いた作品。家族で葬式見物を楽しんだり、12才の息子が同じ年頃の娼婦を買ったり、母親が殺人ごっこに巻き込まれて射殺されるといった、ごく普通のおだやかな一日です。作者はニューウェーブ世代の最後の作家だとか。何とも言えない味のある作品です。 (以上、2004.7.17追記) ************************ このころ。世の中では、外惑星探索が始まるとともに、原子力発電への反対運動が立ち上がり始めていたようです。 先ず、外惑星探索については、日下実男さんが「1973年の12月にパイオニア10号、74年12月に11号が木星に接近、その頃から、ガリレオ衛星(木星の衛星群)は、科学者の興味を強き惹き、この年(1979年)の3月、ボイジャーが接近し、イオに活火山が存在することが分かった」という記事を書かれています。ひょっとしたらガニメデには(人間が呼吸できる)空気があるのではないか、といった話も宇宙ファンの間で話題になりました。 一方、池見照二さんの「サイエンス・トピック」では、「米原発事故の衝撃」と題して、「このほど起きたスリーマイル島の事故」について解説されています。この事故については、後に事故原因の解説書等も発行され、アシモフの作品「ロボットと宇宙」にもこの島が登場します。ということで、事故の詳細が知りたい方は書店か図書館にどうぞ。なお、事故以前には「このような重大事故は起こりえない」と言われていたとのこと。良く聞くセリフだな〜 ************************ 最後に、ジェイムズ・ティプトリイ・Jr(本名アリス・シェルドン)が、「SF界から去る」と宣言したとのこと。私が一番好きな作品は「たったひとつの冴えたやりかた」かな。一言でいえば、主人公に降りかかる残酷な運命と、主人公の気高さが感動を生みます。なお、SF廃業宣言の方は、結局「普通の女の子に戻ります」宣言の類で、それほど気にすることではありませんでした。 |
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