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いつもながら、この人、表現が面白いです〜。「首相がホーホー氏からアーウー氏に変わった」なんて、「変わったと言ってもその程度の違いしかない」という皮肉も効いていて秀逸。ただし、同時代人でないと意味が分からないのが難点でしょうか。 なお、日本SFこてん古典の、この後のマクラは「江川投手の事件」の話題です。某球団が「ドラフト制度の空白の一日(この当時、ドラフト指名の期限が、翌年のドラフト会議の前々日までとなっており、一日間だけ、野球協約上、拘束の定めのない空白日があった)」を利用して、江川投手を、ドラフト外で入団させた事件。たしか、国会でも討議されてました・・ 巨人入団後(!)のドラフト会議で阪神が江川投手を指名したのですが、最終的には両球団の間で和解が成立し、阪神の江川と巨人の小林をトレードする、という決着になりました。 同じヨコジュンの「題名未定新コラム」。「いつ題名が決まるの?」というお便りが多数来るが、何時までも決まらない。なぜなら、「題名未定新コラム」というのが題名だから、とのこと。このコラム、ヨコジュンとその友達が好き勝手なことを垂れ流しにする、井戸端会議風の2ページものです。栗本薫さん等が、全く飾らない文章を載せてたり、けっこう面白かったです。 栗本薫さん、といえば、本号に、GUIN SAGA の一遍「癩伯爵の砦」を掲載。「癩(らい)」という言葉に時代を感じます。今私が使っているATOK14 では「らい」と入力しても、この字はでませんからね。1970年代では普通の言葉だったのですが、「癩病」という病名も、「ハンセン氏病」に代わり、もう今では完璧な古代の差別用語なのでしょう。 ************************** (以上、2001年9月頃記録 以下、2004.7.24追記) 今月の海外作品は、ジョン・スラディック特集(短篇3作品を掲載)と、ルイス・パジェットの「うぬぼれロボット」の2つです。どちらもユーモアSFですが、ユーモアの種類が大分違いますね。 「うぬぼれロボット」は、飲んだくれて潜在意識を解放することで天才的なひらめきを得るという、マッド・サイエンティストもの。マッド・サイエンティストですから何でも発明するのですが、問題はしらふに戻った時に、何を発明したのかさっぱり思い出せないこと。既に解決済みの問題の解答を探し求めてドタバタするという内容です。 一方、ジョン・スラディックの作品は皮肉っぽい(もしくは風刺を含んだ)ユーモア小説ですね。 「神々の古代靴・・・」は、エセ科学評論を真似た小説。虚実・伝聞とりまぜて「証拠」にして「理論」を展開し、「そう考えないと説明がつかない」と一方的に他の可能性を否定し、従ってこの「理論」は真実である、と「証明」する、エセ科学の特徴を良く捉えています。 同じように「野蛮な力」では「ロボットの3原則」(スラディックによれば「ロビイの3原則」)が、「蒸気駆動の少年」ではタイムパラッドクスが皮肉の対象になっています。「蒸気駆動の少年」のタイムパラッドクスは、何だか複雑すぎて良く分からないですが、下手に分析などしないのが正しい読み方ではないかと思います。 (以上、2004.7.24追記) ************************** 「サイエンス・トピック」は、ボイジャー1号が木星に接近し、詳細な写真を送って来たという話題。テレポートにも「感激した」という便りが載っていました。普通の人が宇宙旅行できるのも、もうすぐ、そんな雰囲気が漂っていた時代でした。 |
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