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今月号は、この他、2人の本当の新人も登場しました。 一人目は岬兄悟さんです。恒例の初出作家自己紹介文によると「1954年12月生で24才。初めてSFを読んだのが大学2年の時」とのこと。私と同学年の新しい世代です。クラークの「都市と星」に感動したとのこと。 二人目は森下一仁さん。こちらは「1951年生で27才。敬愛するSF作家は、ヴォネガットとディック」とのこと。森下さんの方は、筋金入りのSFファンのようです。 さらに外国作家グレゴリイ・ベンフォードも本邦初紹介です。作品名は「異生命体の中で」。なんとなくクジラを連想させる異星の巨大生物。その体内に入って、この生物の精神状態を調査する雇われ調査員が主人公です。 彼は、巨大生物の中に閉じこめられるという恐怖を感じつつ、その体験そのものに麻薬のような魅力(というか魔力)を感じ、この仕事を辞めることができないのです。 といった具合に今月号は新人オンパレードでした。後になってみると、こういうのも懐かしくていいですね。 新人以外では、ほらふきラファティの「他人の目」がいいです。これは原題の「Through Other Eyes」が、そのものずばりの題名で、他人の眼を通して世界を眺める装置のお話。例えば、赤い色1つをとってみても、他人の目を通して見ると、いつも自分が見ている色ではなく、もっと情熱をかき立てる色だったりします。 この他、ゼナ・ヘンダースンの「大洪水」もお気に入りの作品です。同胞たちが『思し召しがきた』故郷を脱出するまでのお話。時系列的には、このシリーズの最初の作品だと思います。気持ちよく泣かせるお話です。 こうしてみると、今月号は本当に充実しています。この2〜3ヶ月後の「テレポート」に「3月号は良かった!」という投稿があったけど、ホントだわ〜。 ****************************** サイエンス・トピックのタイトルは「岩と水との対決」。青函トンネルの話題です。昭和39年に調査坑を掘り始めてから15年、いよいよ海峡中央部にさしかかったとのこと。この時点では、昭和56年春に貫通、57年に完成見込みとあります。 私は、この2年前に青函連絡船に乗って北海道まで行きました。船の中で「津軽海峡冬景色」の歌詞を思い出しながら、なんとなく感傷にふけっていたことを思い出します。 |
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