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(以上、2001年11月頃記録 以下、2004.10.2追記) 3年経って読み返してみましたが、同じような感想を持ちました。以下、簡単な作品紹介です。 「影の群れ」は近未来、アンドロイド(人間そっくりなロボット)が実用化された社会が舞台。田舎町で連続殺人事件が発生するお話です。 といってもミステリーではありません。読み終わって、ジョージ・オーウェルの「Shooting Elephant」を思い出しました。小悦というより、近未来のエッセイといった雰囲気の作品です。 「三百年祭」は米国独立300周年(ということは2074年)の世界が舞台。人工衛星を住処とする4000人の科学者達が、異星人捜しの旅に出かけるお話です。正直なところ、どこが良くてヒューゴー賞を受賞したのか、よく分かりません。 「ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?」は有名作品なので、紹介は省略。これも私の趣味には合わないなー。 3作とも地味な感じですね。丁寧に書き込まれているけど、インパクトが今ひとつです。 (以上、2004.10.2追記) ********************* 「SFレビュウ」では、好みの作品がいくつか紹介されています。 先ず、ロジャー・ゼラズニイの「光の王」。先発植民者が後発植民者を圧政で抑えつける、未来の植民惑星が舞台です。先発植民者は、自分達にとって都合の良い社会モデルとして古代インドを選び、自らも古代インド神の名前を名乗り、そのキャラクターに即した武器や超能力を身につけています。 主人公(光の王の属性を帯びています)は先発植民者でありながら、一般大衆に同情し、彼らを奴隷的な生活から救うためにかつての仲間達と戦います。この主人公の戦いや、偽りの教えの中から真の仏陀が現れる話などが、インド神話に重ね合わせて語られます。これは傑作です! もう1つはダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」。この作品については今や説明は不用でしょうが、「テレポート」欄でも「『アルジャーノンに花束を』が良かったとの投稿が載っています。このころ、早川の海外SFノヴェルズは全巻購入していたので、発売後まもなく読みましたが、ちょっと涙ぐんでしまいました。 ********************* 「世界SF情報」によると、日本作家の英訳進行中だそうです。具体的には小松左京の日本沈没が、すでにハードカバーでは翻訳出版済みだが、更に「竜の死」という題名でペーパーバック出版されるとのこと。 ********************* 「サイエンス・トピック」では、「波高き『むつ』の前途」について解説されています。この日本初(そしておそらく最後の)原子力(実験)船は、昭和44年に進水したものの、漁民等の反対が強いために、なかなか実験開始に至らず、5年後の昭和49年、始めて原子炉が臨界に達した直後に事故を起こし、帰港した青森県むつ市の大湊港に繋がれたままでした。 以来使われることはおろか、母港さえ決まらなかったむつが、佐世保に回航されることになったとのこと。しかし前途は多難で、佐世保も佐世保重工の経営難を救済する見返りとして、修理のための停泊を許可したのみで、母港化には反対しています。結局、その後、反対を押し切って、何度か試験航行が行われ、1991年には解体されました。作ったからには何かやらないと責任問題になるから、形だけ役立ったことにしたのでしょうか? 原子力船はこの当時で250隻存在するものの、殆どは軍用船だそうです。理由は経済的に普通の船と太刀打ちできないからで、民間での原子力船が伸びるのは1980年代後半以降とされていたようですが、どうやらそんな時代は未だ来ていないようです。 なお「むつ」について興味がある方は、「原子力船『むつ』虚構の航跡」(倉沢治雄 著、ISBN 4-7684-5563-8)という書籍が良さそうです。 |
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