1978年6月号(235号)

ハヤカワSFマガジン235号表紙
(C) 早川書房
ゼナ・ヘンダースンの作品が久々に登場!タイトルは「血は異ならず」。

地球に漂着していた同胞の子孫達は、新たな故郷との接触に成功し、多数の同胞が移住していきます。「血は異ならず」は、この後の時代のお話です、

地球に残っている支族に会うために新たな故郷からやって来た親子が、幼子を失ったばかりの若い夫婦と出会い、心暖まる奇跡が起きます。

(以上、2001年11月頃記録 以下、2004.11.6追記)

「絹と歌」は、宇宙船不時着の後日談(?)。不時着から数百年が過ぎ、乗組員の子孫達は原住民の奴隷にされ、自分たちが地球人の子孫であることも忘れさられています。

奴隷生活から逃げ出した「野生人」達は自由を求めて、原住民に戦いを挑むのですが・・・

結末が唐突というか、尻切れトンボという感じです。展開は結構面白いだけに、竜頭蛇尾なのが残念な作品。

(以上、2004.11.6追記)

日本人作家の方は、かんべむさし氏が「CARTOON MIX」という奇妙な作品を掲載。現代のTVに未来からのメッセージが紛れ込むという内容ですが、全ページがTV画面で構成されており、まさに実験的SFです。個人的には、こういう構成の作品って、おもしろいと感じたことがありません。やっぱ小説は普通に文章が並んでいた方が好きです。

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「中島梓のおしゃべり評論 横田順彌の不思議な世界」というのが載っています。栗本薫の名前でSFマガジンにデビューする約半年前ですね。「群像新人賞の評論家がユニークな切り口を見せる異色エッセイ」と紹介されています。このころは、中島梓=栗本薫というのは秘密の方程式だったのでしょうか?

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「てれぽーと」に、「未知との遭遇を見に行き、拍子抜けして帰ってきた。SF映画だと思っていたら宗教映画だった。」という投稿あり。

同じようなことが、「異色座談会 SF、その映像と音の世界」でも書かれています。鏡明氏によれば「あの映画はSFファンには評判が悪い。あれはSFではなく、現実を発展させた映画。」だとのこと。深作氏によれば、そういう映画(現実を発展させた映画)の方が撮りやすく、例えば、火星シリーズを武部氏の挿絵(アメリカで人気とのこと)のイメージで作ろうとしたら大変だそうで、でもそういう(現実との接点が薄い)映画を撮る方が楽しい、とのことです。

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最後に、「星座の歳時記」の冒頭に、「10数年前までは、豆腐売りのいなせなあんちゃんが、天秤棒をかついで売り歩いていたし、数年前までは金魚売りのおっちゃんが来た。今では近所を回っているのは、マイクのボリュームを上げてがなりたてる、紙くず屋と焼き芋屋だけ。」という一文あり。

私の田舎では豆腐売りというのは見ませんでしたが、子供時代(約40年前)には、野菜や魚の行商人が各家庭を訪問販売する姿を日常見かけたものです。アパートも珍しく、マンションなんて言葉すらなく、家は注文建築が普通でした。各家には、表玄関の他に、炊事場の近くに、行商人を入れるための裏口が必ずついてました。富山の薬売りというのも、毎年やって来ましたが、30年ぐらい前かな〜、町からそういう商売人の姿が消え、今では、「紙くず屋」というのも昔話になってしまいました。残ったのは焼き芋屋だけかな?

これから、さらに時代が進んで、ネット商売が本格的になると、「マイクのボリュームを上げてがなりたてる」商売人の姿というのも、懐かしい過去の思い出になるかもしれません。


全掲載内容
コンテンツ
作者
ページ
表紙イラストレーション 加藤直之
表紙
広告 三和銀行
-
表紙内側
内表紙
-
1
1
目次
-
2
3
(連載)私をSFに狂わせた画描きたち
 ヴァージル・フィンレイ(その2)
野田昌宏 カット:加藤直之
4
11
(連載第8回)矢野徹インタビュウ
 この人との一時間 半村良
矢野徹、半村良
12
16

血は異ならず[No Different Flesh]

ゼナ・ヘンダースン
 訳:宇佐川晶子 画:新井苑子

17
52

CARTOON MIX

かんべむさし
 扉デザイン:真鍋博 本文構成:奥田厚

53
63

アメリカSF界レポート/特別版 ソ連SF界の内幕

ジーン・ヴァン・トロイヤー
 訳:風見潤

64
67
(連載第8回)矢野徹インタビュウ
 この人との一時間 半村良
矢野徹、半村良
68
96

広告 SF!-SF!-SF!フェア
 全国400書店にて開催 1978年4月25日〜6月10日

-

97
97

(連載第6回)宝石泥棒

山田正紀 画:角田純男

98
111

DIMENSION O 「嗅覚」

新井苑子

112
112

連作 宇宙叙事詩(VIII) 惑星アマルナ(下)

文:光瀬龍 絵:萩尾望都

113
119

サイエンス・トピック
 国産炉「ふげん」は登板できるか

池見照二 画:島津義晴

120
121

SF スキャナー
 多様化するソ連SF

深見弾

122
125
(連載第23回)星座の歳時記
 準星とホワイトホール

日下実男 カット:佐治嘉隆

126
128

(連載第7回)ダイノサウルス作戦

豊田有恒 画:スタジオぬえ

129
144

世界SF情報
 やはり圧倒的な人気のスター・トレック
 活況つづくオーストラリアのSF界
 ルーカス「スター・ウォーズ」を語る
 小松氏の作品、ラトビヤ語に翻訳さる

安田均、深見弾

145
145

絹と歌[The Silk And The Song]

チャールズ・L・フォントネイ
 訳:黒丸尚 画:岩淵慶造
146
169

SFレビュウ

川又千秋 他

170
172

今月のブックガイド

-
173
173

中島梓のおしゃべり評論
 横田順彌の不思議な世界

中島梓
174
183

異色座談会 SF、その映像と音の世界

深作欣二、富田勲、鏡明
184
192

広告 早川書房の出版本

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193
200

異色座談会 SF、その映像と音の世界

深作欣二、富田勲、鏡明

201
205

第5回 堀晃のマッド・サイエンス入門
 二十歳の死臭

堀晃 カット:加藤直之

206
212

お知らせ 第5回「ハヤカワ・SFコンテスト」
 選考委員:小松左京、眉村卓、伊藤典夫
 入選第一席(20万円)、入選第二席(10万円)、
 入選第三席(5万円)

-

213
213

てれぽーと

-

214
216

(連載第29回)消滅の光臨

眉村卓 画:佐治嘉隆

217
231
編集後記
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232
232
広告 Canon のコピー
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表紙内側
広告 マルゼンタイプライター
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裏表紙
凡例 :小説   :書評、SF関連の話題等   :投稿小説
   
:コミック :SF周辺の話題(アート、音楽、映画等)
   
:投稿   :早川書房からのおしらせ等
   
:広告