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1つ目は、「科学トピック」という日下実男さん担当の連載論説。今月号で終了し、7月号から「サイエンス・トピック」と名前を変え、再デビューしております。SFマガジンにもカタカナ文字革命が押し寄せてきたのでしょうか? ちなみに今月号の論説内容は「静止軌道にのった”きく2号”」ということで、3月5日、日本の静止衛星がついに誕生したと報じています。一方、同じ日下さん担当の「星座の歳時記」の方では、「自走型の探査車を使って火星を詳しく調査しよう」というパープル・ビジョンズ計画について説明があり、日米の技術格差を思い知らされると共に、『宇宙時代』の幕開けを感じさせます。 「フォーカスオン」では、映画「惑星ソラリス」が解説されています。こういう渋いSF映画が話題になったのも、宇宙への関心に関係があるのではないでしょうか。 もう一つの変化は、「てれぽーと」です。今月号には「お譲りください、おゆずりします」の小コーナーがあり、雑誌や単行本を「譲ってください」「譲ります」というお便りが並んでいます。ちなみに全て実名で住所を掲載。今では考えられないことでしょう。 この小コーナー、今月号を最後に姿を消しました。何か問題でも起きたのでしょうか。 福島正実さんが亡くなってそろそろ1周年。SFマガジンにも変化の波が静かに打ち寄せていたようです。 (以上、2002年3月頃記録 以下、2005.2.11追記) ****************************************************** さて、今月号の海外作品は。それぞれ、時間、宇宙、超能力をテーマにした、いかにもSFらしい3作品です。 まず「努力」は、時間ものです。田舎町の技師が、過去を自由自在に観察することができる機械を発明します。彼は主人公の助けを借りて、世界から戦争をなくすための道具としてこの機械を役立てようとするのですが・・・ SFM1978年7月号にも、似たような機械「ビューワー」が登場する作品「アイ・シー・ユー」が掲載されています。こちらの作品では、特に主人公の努力のおかげというわけでもなく、自然に世界平和が達成されたようですが、「努力」の方は、執筆された時代が冷戦真っ只中だったせいか、暗い結末になっています。 全体的には古めかしさを殆ど感じさせない、今でも面白く読める作品なのですが、個人的には結末が不満です。SFマガジンの解説によると、後にR・ゴードンという作家が、結末だけを変更して再執筆しているとか。私と同じ思いだったのでしょうか? 「夜のオデッセイ」は無人銀河系探査機を主人公(?)にした作品。探査機は恒星にたどり着くたびに観測を行い、それが終わると再び次の恒星に向けて旅立ちます。この果てしない旅の間に、いくつもの太陽が生まれては死滅し、やがて銀河系そのものの寿命も終わりを迎え、探査機は新たな銀河系を目指して進んでいくのです。なぜかは分からないけれども心惹かれる作品です。 「失われた遺産」は巨匠ハインラインの初期の作品。一言で書けば、善い超能力者達が悪い超能力者達と闘う勧善懲悪ものです。SFマガジンの解説にも書かれているように、1941年の作品とあって、超能力そのものについての説明が少しくどすぎるような気がしますが、お話がテンポ良く進み、読み終わると「あー面白かった」と感じることが出来る娯楽作品です。 今月号は、掲載作品数は少ないのですが、以上の3作品だけで132ページ(雑誌全体の6割弱)もあるので、充分に楽しむことができました。 (以上、2005.1.22追記) |
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