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ハヤカワSFマガジン154号表紙
(C) 早川書房
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<人気カウンター>
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| (各号の掲載作品について、読者が1〜5点の範囲でハガキ投票を行い、平均点が高い作品を掲示していました。4点を超える作品は滅多にありませんでした。今回は1971年9月号の結果発表です。) |
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| 順位 |
題名 |
作者 |
得点 |
| 1 |
戦国自衛隊 |
半村良 |
3.63 |
| 2 |
われわれはみな裸で死ぬ |
ジェイムズ・
ブリッシュ |
3.60 |
| 3 |
首狩り |
山野浩一 |
3.52 |
| 4 |
終末も遠くない |
ラリイ・ニーヴン |
3.47 |
| 5 |
脱走と追跡のサンバ |
筒井康隆 |
3.20 |
| 6 |
時は準宝石の輪廻のように |
サミュエル・R・
ディレーニイ |
3.12 |
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「サイエンス・ジャーナル」によると、『今年(昭和46年)は台風の当たり年』とのことで、『既に例年より5〜6個多い30号』まで発生したとここと。確かに12月号のの原稿執筆時点(10月頃?)で30号というのは、多いのかもしれません。
記事によれば、こうした台風による被害を防ぐために、ストームフューリー計画という台風破壊計画が、海洋環境庁とアメリカ海軍の合同計画が進められているそうです。
ちょっと長いですが『ジェット攻撃機が台風の中心に208個のヨウ化銀爆弾を投下し、台風を破壊。ヨウ化銀によって微少な氷ができることで固化熱が放出され、台風の中心に上昇気流が発生し、台風構造が破壊される。』のだそうです。
何だかTDSのストームライダーのような計画ですねー!
ちなみに、『この種の研究は古くから行われており、1947年にはアメリカ空軍が台風の中心にドライアイスを投下するという実験を行ったこともある。1969年には、海洋環境庁とアメリカ海軍の合同で、デビー台風に2080個のヨウ化銀爆弾を投下し、台風が急速に衰えるという結果を得た。』そうです。
ただし、台風の衰えが爆弾の効果によるものか、爆弾は関係なく別の原因によるものかは議論が割れている、ということで、現在こういう計画の話を聞かないのも、効果の程が証明できないせいかもしれません。
計画の推進科学者は、「今後5〜8年の間に、発生直後の台風がどの程度発達するか予測し、危険な物は破壊するという技術が実用化する」と言っているようですが、現実にそうならなかったのはご存じの通りです。
最後に、このコラムの作者は、台風破壊プロジェクトを進める前にむしろ『だぶついた外貨を利用して、現在アメリカに頼り切っている、太平洋の気象観測を自力で行えるようにすべきだ』と訴えています。「ひまわり」の後継衛星確保も進まない現在。日本の体質と状況は31年前とさほど変わっていないのかもしれません。
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さて、掲載作品の方ですが、今月は12月号らしく「クリスマス特集」が組まれ、クリスマスをテーマにした、それぞれ過去・現在(近未来)・未来の3つのお話が掲載されています。
先ず「道」は、西暦0年から始まる過去のお話。幼子キリストをヘロデ王の追っ手から救い、キリストの死にもたちあった戦士クラウスと妻ウナの数奇な運命談です。途中で結末が分かるのがちょっと惜しいけど、それでも最後まで楽しく読めます。
「モダーニアの少女のクリスマス」は、現代のような家庭制度が崩壊しつつある未来のクリスマスのお話。敷地内にそれぞれの「家」を建て、可能な限りお互いのプライバシーに立ち入らないように生活している「普通の」家族のお話です。一家の「変わりもの」である小さな女の子が、昔のクリスマスのように「一家団欒」でのクリスマスを過ごそうと思い立ち、家庭内に小さな混乱を引き起こします。書き足りないせいか、今ひとつといった読後感です。
3つ目の「ハピバースディ、イエスさま」(ちなみに、本文のタイトルが「ハピバーディ、イエスさま」となっていますが、多分誤植でしょうね)は、近未来のアメリカのクリスマスのお話。
クリスマス商戦もたけなわの”9月”、大手デパートに勤める辣腕販売課長ジョージのもとに、純朴な18歳の女の子リリマリー・ハーグリーブがアルバイトとしてやってきます。彼女の父親はボルネオで宣教師を務め、妻の死をきっかけに家族を連れて米国に戻ったのですが、彼自身も家族も、クリスマスが信仰の欠片もない商売の道具に成り下がってしまった(まるで現代のどこかの国みたいですね)この国に慣れることができず、クリスマスの翌日、家族を連れて再びボルネオに帰ることにします。
一方ジョージはリリマリーへの好意のつもりでしたことがハーグリーブ氏の逆鱗に触れ、一家には出入り禁止。リリマリーも店をやめ、なぜ怒られたのかも分からないまま失意の日々を過ごしていたのですが、クリスマスの前日、自分に本当に必要なものが何であるかを悟り、一家が参加しているクリスマスのミサに出かけます。優しさの溢れるクリスマスの一品という作品です。
ハーグリーブ氏が宣教師としてボルネオに帰ることを告げた際「本当に宣教師を必要としているのは、(ボルネオではなく)ここ(アメリカ)だとは思うのだが・・」という言葉がなぜか印象に残りました。
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クリスマス特集以外の小説は2作品だけです。
「消滅した月」は、金星を舞台にしたファンタジーです。そこに到達すれば神々の能力を得ることができるという神聖な地「ムーンファイヤー」。亡き恋人の復活を願う地球人と、金星人の戦士と巫女の3人が、この地を目指して苦しい旅を続けます。金星に人が住んでるわけがないという常識を知りながらも、「荒唐無稽」などという言葉の片端も浮かばずに、すんなりと話に入っていくことができるのは、作者の筆力のなせる技でしょうか?今月号の中で私が一番好きな作品です。
「宇宙航路」の方は、「槍(チャン)」だとか「ヨウレ」だとかのお馴染みの人物が登場する光瀬節宇宙探索ものです。正直なところ、光瀬作品を心から面白いと感じたことがありません。今回「なぜ面白く感じないのだろうか?」と考えてみて、一つ思いあたりました。宇宙ものなのに地球人しか登場しないのです!確かに意識を持った木だとか、爬虫類型宇宙人だとかが登場するのですが、そのふるまいや考え方は、地球人(または日本人)としか思えません。木の形や草の形、トカゲの形をした地球人に過ぎないのです。だから異質なものに接触するというセンスオブワンダーがまるで感じられない。結局、舞台を宇宙に移した仲良しグループの冒険談にすぎないということが分かり、ようやく納得しました。(光瀬ファンの方、ごめんなさい。別に批判しているのではなく、個人的に面白く読めない理由を考えてみただけです。)でもきっと、3ヶ月後の人気カウンターでは、この作品が上位に行くのでしょうね・・・
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コミックの方もさらっと説明すると、今月の「新・幻魔大戦」は、主人公の千秋(エド大学の学生)の回想シーン。この宇宙では、20世紀の終わり頃、突然の天変地異によって日本が滅びたことが明かされます。「鳥人大系」の方は間奏曲ともいえる一章。生涯鳥を愛した老人の死に際し、まるで人類の死を悼むかのように、鳥たちが弔いの歌を奏でます。
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「トータルスコープ」によると、『最近「UFO」という言葉がはやっている』とのこと。例としてモービル石油のコマーシャルを紹介しています。内容は、宇宙人がUFOに乗って、石油を買いにくるというもの。そういえば、小さなころにはSFファンでもなければ「UFO(ユー・エフ・オー)」なんて言葉、耳にする機会もなかったのに、いつのまにやら、猫も杓子も「UFO(ユーフォー)」などという訳の分からない造語をしゃべりだしてビックリしたことを思い出します。
「ホームページ」だとばかり思っていたら、あっというまに「HP」なんて奇妙な略語が幅を利かすようになったのと同じ現象でしょうかね。
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