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ハヤカワSFマガジン148号表紙
(C) 早川書房
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<人気カウンター>
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| (各号の掲載作品について、読者が1〜5点の範囲でハガキ投票を行い、平均点が高い作品を掲示していました。4点を超える作品は滅多にありませんでした。今回は1971年4月号の結果発表です。) |
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順位
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題名
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作者
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得点
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1
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ある晴れた日のウィーンは
森の中にたたずむ
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荒巻義雄
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3.95
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2
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青い瓶
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レイ・
ブラッドベリ
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3.86
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3
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脱走と追跡のサンバ
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筒井康隆
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3.58
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4
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組曲・北珊瑚礁
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半村良
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3.22
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5
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知られざる国
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ウイリアム・F・
テンプル
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3.14
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6
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エレジー
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チャールズ・
ボーモント
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3.12
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「暗い潮を刈れ」。今から数百年後、人口超過密の陸地を捨て、1隻あたり2万人が乗り込んでいるという巨大な漁船団で一生暮らす人々が主人公。
この時代には、こういう100万人以上の人たちによるいくつもの漁船団が、陸地に寄稿することもなく、お互いに定められた経度の海を航行し続けています。
嵐のために網(=食料を得るための唯一の道具)を失い、役立たずになったとして船団から除名された船が「陸には近づかない」という誓約を破り、補給物質を求めてニューヨークへの寄港を決意します。そこで彼らが見たものは・・・といったお話。
人口過多がもたらす凄惨な社会の描写など、SFならではの想像力を味あわせてくれる作品です。
ちなみにこの作品、かすかではありますが、内容を記憶していました!
例えば、「ポンティフェックス(法王)」とは「橋を架けるもの」という意味だ、というくだりは良く覚えています。当時、世界史が大好きな高校生だったもので、「へーそうなんだ」と感心した記憶有り。
マイベストの2番手は「より偉大なるもの」と「国家はいらない」ですかね。面白いことにどちらも国家に対する戦いの物語です。おまけにどちらも近未来の米国が舞台。
「より偉大なるもの」は専政国家の警察に追われる革命家の逃走談。二人が最後にたどり着いたのは、今は廃墟となった都市。そこには、放射能の影響で生まれた超生物が棲んでいました。この生物は、逃亡者に共感し・・・
「国家はいらない」の方はもっと屈折した革命話です。フリーランドという地域で、幼い頃から反政府ゲリラとして育てられたローザが主人公。
長い戦いに疲れ果てた、さまざまなゲリラ組織の間に協定が成立し、ついに民主政府が成立しますが、人を狙撃することにしか人生の意義が見いだせないローザには、戦闘の終結を許容することができませんでした。ローザは協定に一石を投じ、壮絶な死を遂げます。そして時は経ち、ローザの遺志を継ぐものが再びゲリラ運動を始めます。
このころは、世界的にも反政府運動がさかんで、日本でも学生運動が花盛りでした。こうした運動の多くは、反資本主義の色を帯びていたように思います。
私のようなノンポリでも政治には多少の関心を持っていたし、一般的に高校・大学生には共産主義に対する漠然とした共感が存在していたと思います。
そういえば、この頃だったか、もう少し後だったか、TVの政治討論で、視聴者から不破書記長に「共産党が政権を握ったらプロ野球がなくなるのではないか?」という質問があったことを思い出します。
確か書記長は「共産党政権になってもプロ野球はなくならないから安心してください」というようなくそまじめな回答をしていたと思いますが。そんな話が上がるほど、現状の社会体制が行き詰まっているという空気がありました。こういう作品が書かれたのもそういう時代背景があるからでしょう。
この他の作品では、「これが家だ」は、石炭を補給しなくても家中が暖まったり、冷蔵庫は赤い氷を製氷したりと、不思議な家に越してきた夫婦の話。軽く楽しめます。
「極小宇宙の神」は、発明を続ける微小生物を作り出した科学者と、金儲けしか眼中にない銀行家の話。ちょっとハミルトンの「フォッセンデンの宇宙」のパクリっぽい感じもしますが、結構面白く読めるので良しとしましょう。
「脱走と追跡のサンバ」では、主人公が「自分が追跡されていうということは、脱走できる可能性があるからではないか?ということは自分を追跡させている黒幕を問いただせば脱出の方法が分かるのではないか?」と考え、黒幕である「告白産業株式会社」の調査課長との直接対決を試みます。調査課長の正体は意外にも・・・
最後に、「ヤマトタケル誕生」は神話シリーズの時間的には最初の作品。高校時代には面白く読んだという記憶がありますが、正直なところ今は日本の古代史に興味がないのでパスしてしまいました。
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巻頭言によると、このころ日本でもPCB汚染が騒がれるようになったようです。東京オリンピックを頂点とする、がむしゃらな発展の時代が終わり、公害、さらにはそういう問題を引き起こした企業活動への批判が高まり、また、より豊かな社会ではなく、より豊かな生活を求める声が高まっていった時代でした。
巻頭言は「公害の話の後、値上げの話で心苦しいが」とSFマガジンの価格アップを250円から270円に値上げすることをお詫びしています。諸物価上昇につき価格維持が不可能になったとのこと。これ読んで私、偉いと思いましたよ。何がって、値上げの理由を「さらなる内容の充実のため」とかごまかしたりせずに、すなおにごめんなさいしてるでしょ?
ちょっと無理な解釈だとは思いますが、この時代って結構すなおにごめんするというか、じたばた見苦しい姿を見せないというのが美徳として存在していたような気がします。少なくとも問題が起きたときに「私は知りませんでした」なんて恥ずかしいことを堂々という偉い人はいなかったような気がする。
日本の文化は恥の文化とはベネディクトの言葉でしたっけ。彼女の書いた菊の日本はもはやなくなってしまったのか・・
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