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ハヤカワSFマガジン144号表紙
(C) 早川書房 | |
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<人気カウンター> | |
| (各号の掲載作品について、読者が1〜5点の範囲でハガキ投票を行い、平均点が高い作品を掲示していました。4点を超える作品は滅多にありませんでした。今回は1970年12月号の結果発表です。) | |
| 順位 |
題名 |
作者 |
得点 |
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1
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時間線をのぼろう |
ロバート・
シルヴァーバーグ |
4.18 |
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2
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ジョナサン・ホーグ氏の
不愉快な職業 |
ロバート・A・
ハインライン |
3.76 |
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3
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老エイハブの友、そして
ノアの友なるもの、その
物語を唄う |
レイ・
ブラッドベリ |
3.73 |
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4
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脱走と追跡のサンバ |
筒井康隆 |
3.49 |
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5
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地球に忘れられた夜 |
都築道夫 |
3.27 |
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6
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かくれんぼ |
アーサー・C・
クラーク |
3.25 |
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今月号は、ソ連SFの特集ということで、最近のソ連SFが5作品掲載されています。
サイエンス・フィクション色が強すぎる作品が多くて、個人的には「ふーん、そうですか・・」といった読後感でしたが、「『オー!』にご注意を.」は面白く読めました。
とある惑星で、芸術作品の感動指数(『オー』度)を計測する機械が発明され、この惑星の住民は芸術作品の『オー』度測定に熱意を燃やすようになります。
美術館に行けば絵などは見ないで『オー』度を測定し、真贋の判定に熱中(各芸術家の『オー』度は一定の範囲内に収まる傾向があるので、測定してその範囲から外れていれば誰でも贋作と分かる)、演奏会でも『オー』度メータの数値だけを見て批評する、という具合です。
やがて、あらゆる芸術分野で好きな値の『オー』度を味わうことができる錠剤が発明され、人々は日がな錠剤を飲んでは感動を味わうようになります。そして・・・という、物事の価値を数値で計ろうとする、現代社会への風刺の効いた作品です。
この他には、不定期的に人間の意識を遮断する、不思議な酵素Mを巡ってのコメディー「酵素M」も、ちょっと気に入りました。
意識が遮断されると本能で行動し始め、遮断される直前の欲望を無意識のうちに実行してしまいます。若い研究者が、誤ってこの酵素を摂取してしまい、自分の周りに起きる不思議な出来事に(実は無意識のうちに自分が行っているのですが)悩みます。
途中でネタが見えてしまうので、タネあかしの感動はありませんが、以前はツンツンしていた研究室の娘が、主人公にやたらと愛想よくなり、「自分は無意識の最中に、彼女に何をしたのだろうか?」と悩む結末がちょっとほほえましくて気に入りました。
この他の特集作品をざっと紹介すると、「アライドの白い柱」は、適当な場所に設置すると居住施設に成長する、機械の『卵』の実験談。この時代には目新しい発想だったのかもしれませんが、今更進化する機械の話を読んでも感動できません。
「生命の圧力」は、肉体的にハンディを負った科学者が、火星探検中に遭難するサバイバル談。「予言者」は、強い電磁力が予言能力を惹起するお話です。
続いて特集以外の作品を簡単に解説します。
まず「脱走と追跡のサンバ」。今回は、「この世界の奇妙さは時間流の乱れに根ざしており、従ってここから脱出するカギは『時間』の理解にある」と考えた主人公が統制山の大部分天文台を訪れます。そして、そこで天文学的時間の不正確さについてレクチャーを受けます。
「命令」は知能を持ったクマさんが、人類の危機を救うお話。コメディー仕立てで、楽しくすっと読める作品。
「珊瑚礁にて」は、キーウェストの橋の下で、異星人の置きみやげを発見する話。正直なところ、面白くもおかしくもなかった。作者は何が言いたかったんだろう?良く分からない・・・
「友よ、明日を……」と「美亜に送る真珠」は、それぞれ横田順弥、梶尾真治のプロデビュー作。お二人とも、20代の青年です。
「友よ、明日を……」は、後のハチャメチャSFの欠片も見えない、最終戦争を扱ったセンチメンタルな作品。ヨコジュンの元気さが見えない凡作です(もし関係者の方がご覧になったらゴメンナサイ。悪気はないです)。やっぱりこの人は、こういう作風は似合いません。なお、作者名が「順弥」となっているのは、私の誤入力ではなく、印刷されているままです。のちに旧字体の「順彌」に変えられのでしょうか?
一方、「美亜に送る真珠」の方は、とても梶尾真治らしいロマンティックな秀作です。有名作品なので解説はしませんが、デビュー作でこのレベルというのはすごい!実はラブコメ大好きなおじさん(昔はヘップバーンの作品に夢中、今はメグがお気に入り)としては、結末がちょっぴり悲しげだけど、今月号で一番の傑作だと思います。
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小説以外では、今月から、手塚治虫氏の「鳥人大系」が始まりました。初回のお話は、人類の生存を脅かす大事件の発端で、どういうわけか知能を発達させた小鳥が、マッチを使って火を起こすことを覚え、日本各地で放火事件を起こします。
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「トータル・スコープ」(映画&TV紹介)では、「地底帝国」という作品が紹介されています。原作・脚本・監督とも、若干22歳のジョージ・ルーカスです。この作品が商業作品としての処女作。大学在学中にハリウッドにスカウトされてメガホンをとったとのこと。やっぱりすごい人は若いときから違うんだな〜。
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