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ハヤカワSFマガジン143号表紙
(C) 早川書房
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<人気カウンター>
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| (各号の掲載作品について、読者が1〜5点の範囲でハガキ投票を行い、平均点が高い作品を掲示していました。4点を超える作品は滅多にありませんでした。今回は1970年11月号の結果発表です。) |
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| 順位 |
題名 |
作者 |
得点 |
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1
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ジョナサン・ホーグ氏の
不愉快な職業 |
ロバート・A・
ハインライン |
4.00 |
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2
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時間線をのぼろう |
ロバート・
シルヴァーバーグ |
3.89 |
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3
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脱走と追跡のサンバ |
筒井康隆 |
3.43 |
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4
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テレビ教育時代 |
石原藤夫 |
3.32 |
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5
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親切 |
レスター・
デル・リイ |
3.24 |
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今月号は、創刊11周年記念ということで、日本SF作家が総結集しています。
今見ると、懐かしい大御所たちの名前で埋め尽くされているというカンジですが、SFを本格的に読み始めた当時の私にとっては、目新しい作家ばかりでした。
以下、作品を無理矢理分類しつつ紹介しましょう。
「かれらと私(眉村卓)」と「コンピュータ惑星(石原藤夫)」は、どちらも宇宙を舞台にした作品。コンピュータ惑星の方は、ヒノ(ホームズ役)とシオダ(ワトスン役)のコンビが繰り広げる、ちょっとドタバタした惑星謎解きシリーズの1作。「かれらと私」は宇宙軍が亜空間(懐かしい〜)に飛び込むお話です。
餌鳥夜草子(光瀬龍)と、およね平吉時穴道行(半村良)は、江戸時代を背景にした、時間もの。「餌鳥夜草子」の主人公は時間の中を逃亡する女性犯罪者。一方、「およね平吉時穴道行」は、元禄時代から時穴をくぐって現代にやってきた、江戸娘のお話です。
この小説の中で、またもや不思議と記憶に残っている、1節を発見しました!およねは、蔵の中の時穴越しに、現代(1970年頃)の銀座のクラブの倉庫を覗き込むのですが、そこは、桜祭りなどの小道具にあふれた空間でした。
「へー、銀座のクラブでは『桜祭り』とか催すんだ。どんな祭りだろうか?」なんて考えた事を思い出します。残念ながら、未だに銀座の高級クラブなど無縁の生活でして、この時の疑問は、30年以上たった今でも、疑問のままです。
「アラビアのロレンス再び」は、国連の管理下、戦争がルールを定めたゲームとなった近未来のトピック。脇役として、眼鏡をかけた出っ歯の日本人も登場するコミックです。
「小鬼」は、突然出現した小鬼をめぐる騒ぎの話。星新一さん絶好調というカンジのショート・ショートです。あらすじを紹介すると、オチが分かってしまうので省略。
「超すに超されぬ……」は、好きだった女性とけんか別れしたばかりの男が主人公。主人公の電話が、より良い別の次元と混信し、「そうであれば良かった」現実とのギャップに苦い思いを抱きます。
「東京未来計画」はTV局の取材陣が、偶然に時をさかのぼる能力を持った少女(?)とコンタクトするお話。
「自由の声」は、宇宙人に占領された近未来のDJのお話です。そういえば、このころはラジオのDJ全盛でしたね。私も、深夜、ラジオの音楽番組を聞きながら、勉強していた思い出があります。あの頃は若かったDJ達も、もう立派なオジサン。私も年取りました・・・
「悪戯」も近未来のお話ですが、舞台はアメリカの大学。世界各国から、安楽な世界に疲れ果て、二十歳そこそこにして、遊びにも勉強にもセックスにも飽きてしまった若者達が集まっています。彼らが退屈しのぎに企てたイタズラが、悲劇につながります。
「白壁の文字は夕陽に映える」は、これもまた近未来の精神病院で発生した事件の話。一種の超能力話です。
残りの作品は、全て内宇宙(インナースペース)を取り扱った作品です。
「鳥はいまどこを飛ぶか」は、疲れ切った学生運動家が、次元の渡り鳥を追いかける話。(連載)「脱走と追跡のサンバ」は、偽の世界からの脱出談。「BS6005に何が起こったか」は、内宇宙を航行する宇宙船のお話です。いずれもストーリーを楽しむ話ではないので、あらすじを紹介したところで、無意味でしょう。特に、「鳥はいまどこを飛ぶか」は個人的にはお気に入りです。入手できる方は、ぜひ一読下さい。
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さて、以上のキーワードを並べてみると、DJ、閉塞感、過去の良き時代への憧れ、学生運動、内宇宙・・といったところでしょうか?無関係そうで、つながりが深そうにも思える言葉が並びました。
東京オリンピック前後をピークとした、がむしゃらな発展の時代が終わり、社会全体に贅沢な倦怠感が漂っていた、当時を象徴しているような気がします。
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